新刊書アンテナ 哲学・現代思想書 出版情報一覧

新刊書アンテナでは、今年度に国内で出版された哲学・現代思想に関係する書籍をすべて網羅し、逸早くご紹介していきます。哲学・現代思想に少しでも興味をお持ちのお客様へ、購買検討に役立てていただければ幸いです。また同時に新刊書購買機会の場となっていただければうれしく思います。

※以下商品画像には出版社サイトにリンクしておりますので、出版社サイト内にてすぐに新刊書のご注文ができるようになっております。ショッピングカートがない場合のために「紀伊國屋書店リンク」・「amazonリンク」からもご購入いただけます。ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

※著者様,出版社様 新刊書掲載 承ります。お問い合わせにてお申し付けください。

科学哲学の源流をたどる

科学哲学の源流をたどる

研究伝統の百年史
伊勢田哲治 著
ミネルヴァ書房

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科学哲学は科学と離れて独自の問題意識を育ててきた。しかし、その問題意識を科学者に説明するには苦労することもある。どうしてなのだろうか。本書では、現在とつながるような研究があらわれる1830年ごろから、ウィーン学団の結成が宣言されて科学哲学が学術分野として成立する1929年までの100年間におよぶ科学哲学の道のりをたどることで、この問いに答える手がかりを考えてゆく。(引用)

目次
序 章 科学哲学の来た道
第1章 帰納と仮説をめぐる論争
1 ジョン・ハーシェル
2 ウィリアム・ヒューウェル
3 ジョン・スチュアート・ミル

第2章 「サイエンティスト」の起源
1 「サイエンス」と「サイエンティスト」
2 「サイエンティスト」のその後

第3章 19世紀のクリティカルシンキング
1 19世紀までのクリティカルシンキング
2 ウェイトリーとミル

第4章 実証主義の成立
1 観察可能な対象に科学のスコープを限る思想
2 「実証主義」という言葉の起源

第5章 19世紀末から20世紀初頭の科学哲学
1 ドイツ語圏における科学哲学の展開
2 社会科学の哲学のおこり
3 英米の科学哲学
4 フランスの科学哲学

第6章 論理実証主義へと続く道
1 ウィーン学団につながるさまざまな道
2 哲学内部の運動としての科学哲学


あとがき

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浄土思想入門 古代インドから現代日本まで

浄土思想入門

平岡 聡 著
KADOKAWA

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念仏を称えれば、死後には阿弥陀仏の本願力に乗じて、善人も悪人も平等に西方の極楽浄土に往生すると説く浄土教。死を直視する教えはどのように変容してきたのか。インドで誕生したブッダの教えが、その後中国から日本に伝わり、法然により大きく展開された。結節点である法然を軸に浄土教の教えに迫りつつ、死を隠蔽し、科学の知を万能視して自我の肥大化が進行する、苦悩に満ちた現代社会を強かに生き抜くヒントを提供する。(引用)

序 章 現代社会における浄土教の意義
現代とはいかなる社会か
現代社会を生き抜くために──物語の必要性

第一章 インド仏教史
初期仏教からアビダルマ仏教へ
大乗仏教の出現

第二章 浄土教の誕生
浄土教前史
浄土経典──浄土三部経と般舟三昧経

第三章 インドと中国における浄土教の理解
インドの浄土教家──龍樹・世親
中国の浄土教家──曇鸞・道綽・善導

第四章 鎌倉時代までの日本仏教
通史
浄土教の展開

第五章 法然の浄土教
生涯と思想
法然門下──聖光・隆寛・証空

第六章 親鸞の浄土教
生涯と思想
親鸞の継承者──覚如・蓮如

第七章 一遍の浄土教
生涯と思想
一遍と法然・親鸞との比較

第八章 近代以降の浄土教家
浄土宗系──山崎弁栄・椎尾弁匡
浄土真宗系──清沢満之・曽我量深・金子大栄

終 章 浄土教が浄土教であるために

力学の誕生

力学の誕生

オイラーと「力」概念の革新
有賀 暢迪 著
名古屋大学出版会

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自然哲学から自然科学へ、ニュートン以後の静かな革命。十八世紀のヨーロッパ大陸で、力学は生まれ直した。惑星の運動から球の衝突まで、汎用性をもつ新たな知が立ち上がる過程を丹念に追跡し、オイラーの果たした画期的役割を、ライプニッツやベルヌーイ、ダランベールやラグランジュらとの関係の中で浮彫りにする。(引用)

序 論 力の起源をたずねて

第1章 18世紀力学史の歴史叙述
1 解析化と体系化
2 活力論争と力の概念
3 「力学」の誕生

第Ⅰ部 活力論争と「運動物体の力」の盛衰

第2章 17世紀の自然哲学における「運動物体の力」
1 物体の中の「力」と衝突の問題 —— デカルト
2 「固有力」と「刻印力」—— ニュートン
3 「活力」と「死力」——ライプニッツ

第3章 活力論争の始まり
1 ドイツ語圏での支持拡大
2 オランダからの反応
3 フランスでの論戦の始まり

第4章 活力論争の解消
1 ダランベールの「動力学」構想
2 モーペルテュイの最小作用の原理
3 オイラーによる「慣性」と「力」の分離

小括 「運動物体の力」の否定とそれに替わるもの

第Ⅱ部 オイラーの「力学」構想

第5章 「動力学」の解析化
1 活力と死力、その異質性
2 活力と死力、その連続性
3 死力による活力の生成

第6章 活力論争における衝突理論の諸相と革新
1 衝突の法則と物質観
2 ス・グラーフェサンデによる「力」の計算
3 パリ科学アカデミー懸賞受賞論文
4 ベルヌーイによる衝突過程のモデル化
5 オイラーによる「運動方程式」の利用

第7章 オイラーにおける「力学」の確立
1 活力と死力の受容
2 「動力」、「静力学」、そして「力学」
3 ライプニッツ-ヴォルフ流の「力」理解に対する批判

小括 「力学」の誕生

第Ⅲ部 『解析力学』の起源

第8章 再定義される「動力学」と、その体系化
1 パリ科学アカデミーにおける「動力学」の出現
2 「力」の科学から運動の科学へ
3 ダランベールの「一般原理」と、そのほかの「一般原理」

第9章 作用・効果・労力 —— 最小原理による力学
1 弾性薄板と軌道曲線における「力」
2 「労力」の発見
3 最小労力の原理
4 2つの最小原理、2つの到達点

第10章 ラグランジュの力学構想の展開
1 「動力学」のさらなる体系化
2 「普遍の鍵」としての最小原理
3 「一般公式」の由来と『解析力学』の力概念

小括 静力学と動力学の統一、あるいは衝突の問題の後退

結 論 自然哲学から「力学」へ

『哲学探究』とはいかなる書物か

『哲学探究』とはいかなる書物か

理想と哲学 ウィトゲンシュタイン『哲学探究』を読む
鬼界 彰夫 著
勁草書房

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『探究』は何のために書かれたのか? そこで示された「哲学」の姿とは? 「日記」を手がかりとして、この書物の謎を解き明かす。『探究』に隠されたウィトゲンシュタインの哲学的思考と彼自身の生の内的な結びつきを、「日記」や手稿ノートなどの新資料を駆使して解明。この書物が何のために書かれたのか、そこで示された哲学の姿とはいかなるものかを明らかにし、謎に包まれた本質に迫る。(引用)

第1部 準備第一章 謎としての『哲学探究』とそれを解く鍵
1『哲学探究』の難解さと謎
2『探究』という謎への鍵(1)――『探究』と「茶色本」(あるいは「青色本」)との類似性
3『探究』という謎への鍵(2)――『探究』と「茶色本」(あるいは「青色本」)との決定的相違

第二章 謎を解く鍵としての「哲学論」(§§89~133)――読解の手掛かり
1『哲学探究』における「哲学論」の位置づけと意味
2 我々の「哲学論」解釈が答えるべき問い
3「哲学論」のテキストの成立過程とソース

第Ⅱ部 読解

第三章 論理と理想――「哲学論」前半(§§89~108)
1「哲学論」前半の読解の手順と手掛かりとなる背景的事実
2「論理の崇高性」の問いの意味――§89a
3「論理」を巡る『論考』の錯覚――§§89b~92と§§93~97
4「理想」についての根本的誤解――§§98~108

第四章 新しい哲学像――「哲学論」後半(§§109~133)
1 テキストの構成とMS142(およびTS220)との関係
2 『論考』の根本的誤解からの脱却の道――§§109~118
3 新しい哲学像の苦悶の中でのアフォリズム的予見――§§119~129
4 新しい哲学と「言語ゲーム」――§§130~133
5 世界の相転換としての哲学――『探究』最終版から消えた哲学論

第Ⅲ部 応用

第五章 我々に示されたもの
1 科学
2 哲学

考えるとはどういうことか

考えるとはどういうことか

0歳から100歳までの哲学入門
梶谷 真司 著
2018年9月27日 発売中
幻冬舎新書

國分功一郎さん推薦
「この本は皆で哲学の生まれ故郷に行ってみようという誘いである。 私たちの社会はあまりに多くの問題を抱えている。だから一人一人が哲学することがどうしても必要なのだ」

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「考えることは大事」と言われるが、「考える方法」は誰も教えてくれない。ひとり頭の中だけでモヤモヤしていてもダメ。人と自由に問い、語り合うことで、考えは広く深くなる。その積み重ねが、息苦しい世間の常識、思い込みや不安・恐怖から、あなたを解放する-対話を通して哲学的思考を体験する試みとしていま注目の「哲学対話」。その実践から分かった、難しい知識の羅列ではない、考えることそのものとしての哲学とは? 生きているかぎり、いつでも誰にでも必要な、まったく新しい哲学の誕生。(引用)

コラム:「考えること」はなぜ大切か?その本当の理由

カント哲学の核心

カント哲学の核心

『プロレゴーメナ』から読み解く
御子柴 善之 著
2018年9月25日 発売中
NHK出版

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主著『純粋理性批判』を書いたあと、周囲の無理解に悩まされたカントは自分でその要約版『プロレゴーメナ(序説)』を書いていた。懇切丁寧な解説で人気の高い著者が、要約版からカントの最も主張したかったことをクリアに取り出して提示する、目からウロコの入門書。(引用)

第一章 「序文」からカントの自負を読む
第二章 「緒言」からカントの問い方を読む
第三章 「数学」がどうして可能なのかを問うてみる
第四章 「自然科学」がどうして可能なのかを問うてみる
第五章 コペルニクス的転回の射程
第六章 独断論的な形而上学を批判する
第七章 理性の限界を見定める
第八章 カント自身の「答え」を確認する

カントの「悪」論

カントの「悪」論

中島 義道 著
2018年9月12日 発売中
講談社学術文庫

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カント倫理学の中で「悪」はどのように扱われているのだろうか。カント倫理学にはアディアフォラ(道徳的に善くも悪くもない領域)が開かれていない。その倫理学に一貫しているのは徹底した「誠実性の原理」である。人間における快や幸福追求の普遍性と、その中心に「自己愛」があることを認めながら、そうした「幸福の原理」を従わせ、理性が道徳的善さの条件として命ずる「誠実性」とは何か。また、人間が悪へと向かう性癖と、根本悪、道徳的善さに至る前提としての「自由」とは。絶対的に普遍的な倫理学を確立しようと努力を惜しまなかったカントが洞察した善と悪の深層構造を探る。(引用)

第一章 自然本性としての自己愛
第二章 道徳法則と「誠実性の原理」
第三章 自由による因果性
第四章 悪への自由・悪からの自由

人工知能に哲学を教えたら

人工知能に哲学を教えたら

岡本 裕一朗 著
2018年9月6日
SBクリエイティブ

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AIロボット、ドローン、自動運転。シンギュラリティの恐怖も叫ばれる中、いよいよ活気づいてきた人工知能の世界。アメリカではすでにUberによるタクシーの自動運転が実践化されているという。しかし、AIが紛争に使われ、自動運転の事故の責任問題に決着がついていないなどモラルや倫理は追いついていない。我々人類は、人工知能を使いこなすことができるのか?
本書は、テクノロジー・ITまで領域横断的に研究を広げる哲学者の著者が【AI×哲学】の視点で、最先端の人工知能研究の大問題を哲学的に解き明かします。人工知能がもたらす〔危険な〕未来を知るための入門書であり、必読書の1冊。

■目次
第1章 AI VS正義 ――人工知能に倫理を教えられるか
第2章 AI VS脳 ――人工知能にとって「認知」とは何か?
第3章 AI vs芸術家 人工知能はアートを理解できるか?
第4章 AI vs恋愛 人工知能にとって幸福とは何か?
第5章 AI vs労働者 ロボットは仕事を奪うか?
第6章 AI vs宗教 人工知能は神を信じるか?
第7章 AI vs遺伝子 人工知能は人類を滅ぼすのか?

■項目
・自動運転車が抱えた大問題
・人工知能は善悪の判断ができるか?
・人間中心主義の終わり
・フレーム問題と倫理
・「これが犬だよ」(直示的定義)の難しさ
・ライプニッツの人工知能
・人工知能が美人投票の審査員になった! ?
・人工知能にとっての幸福とは?
・人間は人工知能の奴隷か、主人か?

哲学するタネ-東洋思想編

石浦昌之 著
明月堂書店

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哲学する基本知識を「タネ」と呼び、答えのない問いを問い続ける― 高校倫理教師の1年間の授業から東洋思想編を完全収録! ! 高校公民科「倫理」は哲学(西洋思想・日本思想)をメインとして、宗教学、心理学、社会学、比較文化論などを網羅した日本独自のユニークな科目である。しかしながら、進学校の一部にしか設置されていないため、その内容はあまり知られていない。 そこで、高校「倫理」の学習内容を軸として、混迷の時代にあって答えのない問いに答えを求め続ける「タネ蒔き」をしようじゃないかというのが本書の基本姿勢である。(引用)

1章 日本とは
2章 古代日本人の思想
3章  日本文化の特色
4章 日本の風土 日本人の美意識
5章 仏教の受容
6章 平安仏教(最澄、空海)
7章 鎌倉新仏教(1)(浄土信仰、法然、親鸞、一遍)
8章 鎌倉新仏教(2)(栄西)
9章 鎌倉新仏教(3)(道元、日蓮)
10章 近世日本の思想(1)(朱子学)
11章 近世日本の思想(2)(陽明学、古学派)
12章 近世日本の思想(3)(国学、神道)
13章 近世日本の思想(4)(民衆思想)
14章 近世日本の思想(5)(蘭学、和魂洋才、水戸学)
15章 福沢諭吉
16章 中江兆民、植木枝盛
17章 キリスト教
18章 近代文学(1)(ロマン主義、自然主義)
19章 近代文学(2)(森鷗外、夏目漱石、白樺派、宮沢賢治)
20章 社会主義
21章 国粋主義
22章 大正期の思想
23章 日本の独創的思想(和辻哲郎、西田幾多郎、九鬼周造)
24章 日本の民俗学(柳田国男、折口信夫、南方熊楠、柳宗悦)
25章 戦後日本の思想(丸山眞男、加藤周一、大江健三郎、坂口安吾、吉本隆明、村上春樹)
26章 バラモン教
27章 仏教(1)
28章 仏教(2)
29章 中国思想(1)(孔子)
30章 中国思想(2)(孟子、荀子、韓非子、墨子、その他の諸子百家)
31章 中国思想(3)(朱子・王陽明)
32章 中国思想(4)(老子・荘子)

カント批判-『純粋理性批判』の論理を問う

カント批判-『純粋理性批判』の論理を問う

冨田恭彦 著
2018年8月29日 発売中
勁草書房

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ロックやバークリの研究者として、またローティの著作の翻訳者として知られる著者が、カント哲学の批判的な読解を試みる一連の仕事の完結篇。『純粋理性批判』におけるカントの超越論的観念論が、明証必然的な理論を標榜しつつも実は自然科学の知見を密かな基盤としていたことを明らかにし、時代の子としてのカントの実像に迫る。(引用)

第1章 「独断のまどろみ」からの不可解な「覚醒」──「唯一の原理」への奇妙な道筋
はじめに
1 カントの説明
2 ヒュームの議論
3 補説・『人間知性についての研究』の場合
4 カントの奇妙な対応(一)──ヒュームが最初から経験論者であったにもかかわらず
5 思考実験──もしも基になる印象が見つかったとしたら、カントはどうするつもりだったのか
6 カントの奇妙な対応(二)──「関係の観念」は印象や感覚ではありえないにもかかわらず
7 関係の観念の特殊性──ロック・バークリ・ヒューム
8 「唯一の原理」への道

第2章 ロックの反生得説とカントの胚芽生得説──カントが言うほどカントとロックは違うのか?
はじめに
1 カントのロック評──私はロックとはこのように違う
2 なぜ経験由来であってはならないのか──必然性の問題
3 ロックの反生得説
4 「機会」・「胚芽」・「素質」
5 ロックの実際の議論(一)──カントが言うのとは違っている
6 ロックの実際の議論(二)──「単一性」の観念の場合
7 ロックの実際の議論(三)──狭義における「実体」観念の場合
8 カント自身の反生得説
9 人間に固有のものなのか?
10 「胚芽」と「素質」・再考──人類学主義
11 ロックの「規約主義」

第3章 カントはロックとヒュームを超えられたのか?──アプリオリ化の実像
はじめに
1 ヒュームによるロックのなぞり
2 「図式」論──カントはロックやヒュームを乗り越えてはいない
3 知覚判断と経験判断
4 カント説のもう一つの謎──必然性をめぐる循環
5 自然科学を基盤とした形而上学

第4章 そもそも「演繹」は必要だったのか?──自身の「経験」概念の絶対化
はじめに
1 客観的演繹と主観的演繹
2 客観的演繹の要
3 カント自身の「経験」理解が基盤となって
4 カントの議論の実際
5 カントの立論の論理構造
6 純粋知性概念(カテゴリー)の導出・再考
7 カントの循環

第5章 判断とカテゴリーの恣意的な扱い──カントの隠れ自然主義
はじめに
1 「判断の量」と「量のカテゴリー」
2 「判断の質」と「質のカテゴリー」
3 論理のすり替え
4 「図式」論におけるカントの説明
5 「直観の公理」
6 「直観」と「感覚」の区別
7 「知覚の予想」
8 ロックと比較して
9 今日の自然科学においては
10 古代ギリシャ以来の伝統
11 伝統的論理学の視点の不当な使用
12 「判断の関係」と「関係のカテゴリー」
13 原則と自然科学の原理の深い関係
14 カントの隠れ自然主義再説
15 カントの循環再説──何のための「演繹」か?

第6章 空間の観念化とその代償──議論の浅さとその不整合の意味するもの
はじめに
1 「空間について」──「形而上学的究明」と「超越論的究明」
2 序にあたる部分──「外的感官」と「内的感官」
3 「空間について」──本論の基本的議論
4 第二版での「形而上学的究明」と「超越論的究明」
5 幾何学の可能性
6 「多様なもの」とその「結合」
7 ロックの場合(一)──観念の複合化と知識
8 ロックの場合(二)──単純観念と識別
9 空間中の対象と、多様なもの
10 モリニュー問題から
11 空間再考、そして、残された問題

ハイデガーと哲学の可能性

ハイデガーと哲学の可能性

森 一郎 著
2018年8月24日 発売中
法政大学出版局

amazonで見る⇒ハイデガーと哲学の可能性: 世界・時間・政治
紀伊國屋書店で見る⇒ハイデガーと哲学の可能性: 世界・時間・政治

『存在と時間』はどう書き継がれるべきか? ハイデガーの思考に拠りつつ、それを超えて哲学に意味を見出すことはいかにして可能か? 日本のハイデガー研究を牽引する著者が、カント、マルクス、アリストテレスの今日的読み直しも含め、言語、世界、死、時間、技術、労働、政治といった問題群に真正面から切り込んだ全16章の探究。「愉しい学問」の実践!(引用)


凡 例
第I部 自己と世界
第一章 ハイデガーにおける形式的暗示について
一 語り方の問題
二 「解釈学的直観」の生成
三 『存在と時間』における問いの構造とその遂行意味

第二章 死の明証
一 死に関するデモクラシーと、死の管理体制
二 死を飼い馴らすことと、死によって飼い馴らされること
三 死の経験可能性と、死のリアリティー
四 他者の死と、そのひとごとならなさ
五 「我死につつ在る」という語りと、その遂行的明証性

第三章 自発性の回路 『存在と時間』における世界概念の再検討
一 ハイデガーの「世界」概念の問題性
二 「適所を得させること」と「自己を指示しむけること」
三 自発性の回路としての「有意義性」

第四章 感受性と主体 カントの尊敬論から
一 「主体」という問題
二 主体における自己服従の回路
三 感受性と主体-支配と服従の間

第五章 哲学的言説のパフォーマティヴな性格について
一 現象学の方法的アポリア?
二 「ふるまい」としての語り
三 パフォーマンスとしての哲学
四 気分とレトリック

第II部 時間とその有意義性
第六章 配慮される時間 ハイデガーの世界時間論
一 世界と時間
二 世界時間という蝶番
三 世界時間のまったき構造

第七章 時計と時間
一 時間が「客観的」に与えられる現場
二 尺度としての時計
三 〈尺度するモノ〉と〈尺度されるモノ〉
四 尺度における反照規定
五 時計と時間

第八章 時間の有意義性について
一 陳腐な教訓か、時間論の根本問題か
二 時間の有意義性の意味するもの
三 有限性と〈死への存在〉
四 限りある〈いのち〉の限りなさ
五 有限性への抵抗と、時間のエコノミー

第九章 技術と生産 ハイデガーからマルクスへ
一 ハイデガーとマルクス?
二 技術への問い
三 集立と資本
四 時間のテクノロジー
五 テクネーはスコレーのために

第III部 哲学と政治
第十章 哲学の実存 ハイデガーとアリストテレス
一 実存の哲学と哲学の実存
二 理論と実践の対立の起源へ
三 ソフィアかフロネーシスか
四 観照的生と近代

第十一章 ハイデガーにおける学問と政治 『ドイツの大学の自己主張』再読
一 「ハイデガー問題」とは何であったか
二 『ドイツの大学の自己主張』は何を主張しているか
三 「学問の原初的本質」はどこまで原初的か
四 ハイデガー問題からソクラテス問題へ

第十二章 労働のゆくえ 「ハイデガーからアーレントへ」の途上
一 ハイデガーのマルクス論と労働概念
二 勤労奉仕を奨励する学長
三 労働の擬似存在論
四 労働批判としての「総かり立て体制」論
五 労働者はどこへ?

第十三章 出来事から革命へ ハイデガー、ニーチェ、アーレント
一 始まりの思索者たち
二 反時代的な脱現在化から、近代そのものの批判へ
三 大いなる出来事としての哲学革命
四 新しきものへの自由-将来は原初にやどる
五 『出来事について』から『革命について』へ

第IV部 哲学の可能性
第十四章 共‑脱現在化と共‑存在時性 ハイデガー解釈の可能性
一 存在者と存在、物と世界
二 『存在と時間』における存在者論
三 「もとでの存在」の問題点と、脱現在化
四 物の「共‑脱現在化」の働き
五 物は何を語るか-『マルテの手記』の一節から
六 本来性と非本来性との絡み合い-渡邊二郎の解釈
七 『存在と時間』における「共‑存在時性」の問題群
八 「隔世代倫理」へ-原爆ドームを手がかりに
九 「反‑存在時性」の爛熟-3・11以後

第十五章 政治に対する哲学する者たちの応答可能性 ハイデガーの事例を手がかりに
一 ある戦中と戦後の間-『注記』拾い読み
二 準備的考察-責任の所在
三 政治に対する哲学する者たちの応答可能性
四 われわれの政治責任

第十六章 『存在と時間』はどう書き継がれるべきか
一 夢を追い続けて
二 では、どのようにして書き継ぐか
三 「前半」はどう終わっていたか
四 二通りの暫定的結論めいたもの
五 「時間性のある本質上の時熟可能性」
六 歴史性と時間内部性の絡み合い
七 四方界の反照‑遊戯
八 共‑存在時性の問題群

あとがき
初出一覧
人名索引
著作名索引
事項索引

世界の独在論的存在構造

世界の独在論的存在構造

永井 均 著
2018年8月17日 発売中
春秋社

amazonで見る世界の独在論的存在構造: 哲学探究2 (哲学探究 2)
紀伊國屋書店で見る世界の独在論的存在構造: 哲学探究2 (哲学探究 2)

まさにこのありありとある私ただひとつがある。それは端的な私であり、けっして記憶や性格でもなければ、一般的な意識や精神や魂と呼ばれるものでもないのだが、言葉で語ろうとすると簡単にたくさんある私のなかのひとつとなり、一般的な心というもののひとつの個別事例になって、見失われてしまうのだ。
この私という説明不可能な例外的存在者が現に存在してしまっている、という端的な驚きを起点につむぎだされる独創的思索の広大な射程。長い哲学の歴史のなかで見逃されてつづけてきた、しかし根本的な問題を発見し探究しつづける哲学者・永井均の最新の思索は、私・今・現実の不思議を新たにゼロから徹底的に考えぬく。仏教やインド思想の無我・真我を論じる付論を付す。

“私”の存在という問題の真の意味
デカルト的省察―“私”の存在は世界の内容にいかなる影響も与えない
独在性の二つの顔
相対主義とルイス・キャロルのパラドクス
フィヒテの根源的洞察から「一方向性」へ
デカルトの二重の勝利
ものごとの理解の基本形式とそれに反する世界のあり方
自己意識とは何か
いかにして“私”や“今”は世界に埋め込まれうるか
人計から東洋の専制君主へ

デカルトと哲学書簡

デカルトと哲学書簡

山田 弘明 著
2018年8月3日発売中
知泉書館

amazonで見る⇒デカルトと哲学書簡
紀伊國屋書店で見る⇒デカルトと哲学書簡

17世紀のヨーロッパにおいて、書簡は公開を前提としたものも多く、学問にとって重要な情報・意見交換のツールであった。デカルトも当時の多くの学者たちと往復書簡を交わしており、737通が残されている。そこでのやり取りを通してデカルトは自らの思想を練り、著作を残していった。彼にとって書簡は、思索の場であり、まさに「知性の実験室」であった。
・第I部「デカルトの生活と思想」では、膨大な全書簡の中から特に印象的な文言を年代順に取り上げ、デカルトの生涯と思索を辿る。

・第II部「精神と身体」では、デカルト哲学の中でも重大な課題である心身問題に焦点を絞り考察。西田哲学との比較や、デカルトが精神と身体との区別をどう考えたのかをエリザベトなどとの書簡から読解する。

・第III部「論争のさなかで」では、レギウス、アルノー、モアとデカルトの往復書簡での論争を検討する。デカルト自身の立場の特異性や同時代の論争相手がデカルト哲学を受容した実態が浮かび上がる。(引用)

はじめに
第 I 部 デカルトの生活と思想
第一章 誕生1596年~『方法序説』前後1638年
1 空咳と青白い顔
2 送金
3 斜視の少女
4 真面目な研究へ
5 自分で相続したもの (以下,19まで)
第二章 『省察』準備期1639年~『哲学原理』1644年
20 空虚の否定
21 真理
22 松果腺
23 数学の歴史と数学の知
24 『省察』の回覧 (以下,47まで)
第三章 『情念論』準備期1645年~客死1650年
48 農民への恩赦
49 尊敬する人々との交際
50 振動中心の決定
51 原理の二義
52 『君主論』 (以下,74まで)
第 II 部 精神と身体
第四章 心身合一の世界-デカルト哲学と西田幾多郎 第1節 デカルトと心身合一
第2節 西田幾多郎と心身合一
第3節 西田=デカルト仮想論争
第五章 心身の相互関係-エリザベト書簡と『情念論』
第1節 テキスト一覧
第2節 テキスト間の解釈
第3節 生の経験
第4節 精神と小さな腺
第5節 結論
第六章 精神と身体との区別
はじめに
第1節 テキスト的吟味
第2節 思考の停止は存在の停止か
第3節 私とは実体であるか
第4節 私の本質は思考のみか
第5節 精神は身体から完全に区別されるか
第6節 精神は身体なしにあるか
おわりに
第七章 人間精神と動物-機械論
第1節 人間と機械
第2節 人間と動物
第3節 まとめ
第 III 部 論争のさなかで
第八章 ヘンリクス・レギウス
第1節 レギウスとデカルト
第2節 認識の諸問題
第3節 精神と身体
第4節 結論
第九章 アントワーヌ・アルノー
第1節 アルノーとデカルト
第2節 精神はつねに思考するか
第3節 精神がなぜ物体(身体)を動かすか
第4節 神は矛盾をなしうるか
第十章 ヘンリー・モア
第1節 モアとデカルト
第2節 延長の定義
第3節 動物に思考はあるか
第4節 心身の相互関係
あとがき

現象学入門-新しい心の科学と哲学のために

現象学入門-新しい心の科学と哲学のために

ステファン・コイファー、アントニー・チェメロ 著
田中彰吾、宮原克典 訳
2018年7月31日 発売中
勁草書房

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独特の専門用語や論述の難解さで知られる現象学を、英語圏の哲学に特徴的な明晰な論述スタイルで解説。現象学の中心的なテーマは今日の身体性認知科学にこそ最も鮮明に受け継がれている、という独自の観点から、心理学や認知科学との関係に重点を置いて現象学の歴史と現代の展開を描き、その魅力と可能性をわかりやすく生き生きと示す。(引用)

第1章 カントとヴント──18世紀と19世紀の背景
1.1 カントの批判哲学
1.2 ヴィルヘルム・ヴントと科学的心理学の興隆

第2章 エトムント・フッサールと超越論的現象学
2.1 超越論的現象学
2.2 ブレンターノ
2.3 論理学と心理学のあいだ
2.4 イデーン
2.5 時間意識の現象学

第3章 マルティン・ハイデガーと実存的現象学
3.1 日常的世界の理解可能性
3.2 デカルトと事物存在性
3.3 世界内存在
3.4 他者との共存在と世人
3.5 実存的な自己の概念
3.6 死、責め、本来性

第4章 ゲシュタルト心理学
4.1 ゲシュタルト学派による原子論的心理学への批判
4.2 知覚と環境
4.3 ゲシュタルト心理学の影響

第5章 モーリス・メルロ=ポンティ──身体と知覚
5.1 『知覚の現象学』
5.2 現象学、心理学、現象野
5.3 生きられた身体
5.4 知覚の恒常性と自然的対象

第6章 ジャン=ポール・サルトル──現象学的実存主義
6.1 サルトルによる自己の存在論
6.2 不安、前反省的自己、自己欺瞞
6.3 身体と知覚にかんするサルトルの見解
6.4 その他の現象学──ボーヴォワール、ヤング、アルコフ

第7章 ジェームズ・J・ギブソンと生態心理学
7.1 ウィリアム・ジェームズ、機能主義、根本的経験論
7.2 ギブソンの初期の仕事──二つの例
7.3 生態学的アプローチ
7.4 生態学的存在論
7.5 アフォーダンスとインビテーション

第8章 ヒューバート・ドレイファスと認知主義への現象学的批判
8.1 認知革命と認知科学
8.2 「錬金術と人工知能」
8.3 『コンピュータには何ができないか』
8.4 ハイデガー的人工知能

第9章 現象学的認知科学
9.1 フレーム問題
9.2 急進的身体性認知科学
9.3 ダイナミカルシステム理論
9.4 ハイデガー的認知科学
9.5 エナクティヴィズム
9.6 感覚運動アプローチ
9.7 科学的現象学の将来

参考文献

中動態・地平・竈

ハイデガーの存在の思索をめぐる精神史的現象学
小田切 建太郎 著
2018年7月25日 発売中
法政大学出版局

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人間中心主義を超え、存在という出来事そのものの思索に向かった後期ハイデガー。その途上に現れながらも従来主題的に取り上げられてこなかった〈中動態〉の概念と、家/ポリス/宇宙の中心としての〈竈〉の形象に注目し、エルアイクニスの再帰的運動を解明する。テクストの内在的研究であると同時に、古代ギリシア以来の精神史的・神話学的伝統のなかに現代哲学を位置づけなおす気鋭の研究。(引用)

序 論

はじめに
第一節 中動態の現在-言語学から哲学へ
第二節 ハイデガーと中動態
第三節 ハイデガーと地平
第四節 ハイデガーと竈
むすび-本書の概要

第一部 初期および形而上学期の思想における中動媒体性と時間の地平

第一章 『存在と時間』における現象とロゴスの中動媒体性
はじめに
第一節 本来的現象概念の意味
第二節 現象の所与性
第三節 ロゴスの中動性と媒体性
第四節 意味・了解・解釈
むすび

第二章 関心の中動媒体性
はじめに
第一節 関心と中動態
第二節 アリストテレスの善と自由
第三節 アウグスティヌスの善と自由
第四節 関心と時間性
むすび

第三章 人間中心主義と地平の問題
はじめに
第一節 時間性とテンポラリテート
第二節 テンポラリテートと図式
第三節 一九二七年夏学期講義における存在論と現在の地平図式
第四節 一九二八年夏学期講義における形而上学と将来および既在の地平図式
第五節 人間中心主義と存在論的差異
第六節 地平の限界としての無
むすび

第二部 中期・後期思想における存在の中動媒体性と竈

第四章 人間の脱中心化と存在の中動媒体性
はじめに
第一節 自己批判としての人間の脱中心化
第二節 エルアイクニスと中動媒体性
第三節 竈と中動媒体性-シェリングにおける「生命の竈」を手がかりに
むすび

第五章 竈の精神史-ニーチェを手がかりとして
はじめに
第一節 竈、あるいは控えめな女神の精神史-古代ギリシアへ
第二節 ピュタゴラス学派の竈とその伝統
第三節 ギリシアの家とヘスティア-ふたたび古代へ
第四節 シュノイキア祭とアテナイの竈
第五節 神々の臨在と立ち去り、あるいは誕生と死
むすび

第六章 ハイデガーにおける竈の概観
はじめに
第一節 一九三〇年代『黒ノート』における竈
第二節 一九三〇年代の講義における竈
第三節 竈とアレーテイア-一九六二年のテクストから
むすび

第七章 『アンティゴネー』における竈めぐる彷徨-あるいは人間の離心性について
はじめに
第一節 デイノンとペレイン
第二節 パントポロスとアポロス
第三節 フュプシポリスとアポリス
第四節 パレスティオス-竈をめぐる非家郷者
むすび

第八章 ヘルダーリンと竈
はじめに
第一節 初期詩作における竈
第二節 『ヒュペーリオン』における竈
第三節 悲劇『エンペドクレスの死』におけるウェスタ
第四節 後期詩作における竈
第五節 竈と臍
第六節 Vesta/vest/Veste
むすび

第九章 ヘルダーリン解釈における根源と竈の場所
はじめに
第一節 家の竈
第二節 根源の意味としての覆蔵と発現
第三節 半神の居場所としての竈と〈時〉
第四節 詩人-あるいは夜を守り、夜を明かす者
むすび

第一〇章 イプノスの傍らで-ヘラクレイトスの竈の意味
はじめに
第一節 ヘラクレイトスに関する伝承の解釈
第二節 イプノスとヘスティア
第三節 ヘスティアとロゴス
むすび

結 論

パンセ 改版

パンセ 改版

パスカル 著
前田 陽一、由木 康 訳
2018年7月20日 発売中
中央公論新社

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近代科学史に不滅の業績をあげた不世出の天才パスカルが、厳正で繊細な批判精神によって人間性にひそむ矛盾を鋭くえぐり、人間の真の幸福とは何か思索した『パンセ』。時代を超えて現代人の生き方に迫る鮮烈な人間探究の記録。パスカル研究の最高権威による全訳(引用)

精神と文体とに関する思想
神なき人間の惨めさ
賭の必要性について
信仰の手段について
正義と現象の理由
哲学者たち
道徳と教義
キリスト教の基礎
永続性
表徴

レヴィナス著作集 第3巻

レヴィナス著作集 第3巻

エロス・文学・哲学
E・レヴィナス 著
渡名喜庸哲、三浦直希、藤岡俊博 訳
2018年7月20日 発売中
法政大学出版局

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リトアニアに生まれた青年は、ロシア語で詩を書き、ドイツ語で哲学を学び、フランス語で小説を夢見た。遺された二つの哲学的小説の試み『エロス/悲しき豪奢』『ヴェプラー家の奥方』をはじめ、青年期~壮年期レヴィナスの感性と経験、想像力を鮮やかに示す詩作品や創作ノートを初収録。ジャン=リュック・ナンシーによる序が、テクストの意味と固有性を当時の文学状況のうちに位置づける。(引用)

はしがき

序 レヴィナスの文学的な〈筋立て〉 ジャン=リュック・ナンシー

編集上の統一事項表
「連続版」に関する前書き

1『エロス』あるいは『悲しき豪奢』
『エロス』あるいは『悲しき豪奢』(連続版)
『エロス』のテクストの校訂についての注記
『エロス』あるいは『悲しき豪奢』(生成版)

2『ヴェプラー家の奥方』
『ヴェプラー家の奥方』(連続版)
テクストの校訂についての注記
『ヴェプラー家の奥方』(生成版)

3エロスについての哲学ノート
『エロスについての哲学ノート』の校訂に関する注記
『エロスについての哲学ノート』
第一の集合
第二の集合
第三の集合
第四の集合
第五の集合

4青年期のロシア語著作・その他
ロシア語テクストの校訂に関する注記
1.手帳(一九二一─一九二三年)
2.散文テクスト
3.詩と断章
4.その他のテクスト

ロシア語テクストの補遺に関する注記
履歴書
詩人ハイーム・ナフマン・ビアリクの研究

簡帛文献からみる初期道家思想の新展開

簡帛文献からみる初期道家思想の新展開

王中江 著
吉田 薫 訳
2018年7月13日 発売中
東京堂出版

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20世紀に入り70年代、特に90年代以来大量の簡帛が出土し、公開された。このことは古代中国の文明や歴史、文化、および思想などの多くを理解するうえで大きな活力と作用をもたらした。本書は積極的に考古学の成果を取り入れ、出土文献に拠って道家思想の再検討を進めることにより、初期の道家が、老子から荘子へ、老子から黄老思想へと、実に多元的でそれぞれ異なる変化・発展の道をたどっていったことを明らかにする。さらに道家が、宇宙や自然の事物について非常に強い好奇心を持って追究を深めていたことも実証。道家が様々な方法で「道」の秩序から人間社会の秩序を構築していったことを浮き彫りにする、画期的な研究成果。(引用)

序論 出土文献、ならびに道家の宇宙観と人間社会観についての再検討
1 出土簡帛文献の年代と自然の宇宙観
2 宇宙のはじまりと状態、および生成の過程について
3 万物の内面性と活力について-「物性」はいかに獲得できるか
4 「道」の「弱作用力」と万物の「自発性」
5 自然の連続性:宇宙から人間の世界へ
結語

第一章 道と事物の自然-老子「道法自然」の意義について
1 「道法自然」の一般的解釈の原点と問題
2 「自然」と「万物」および「百姓」
3 「無為」と「道」および「聖王」
3 「道法自然」と老子思想の構造

第二章 『太一生水』における宇宙生成モデルと天道観
1 宇宙の原初状態-「太一」と「一」
2 「主輔」の生成メカニズム-「水」から「天」と「地」に至るまで
3 「相輔」の生成機能-「神明」から「歳」に至るまで
4 原理としての「太一」と「天道観」

第三章 『恒先』の宇宙観、ならびに人間社会観の構造
1 「恒先」-宇宙の「原初」およびその「状態」
2 「域」から「気」に至るまで-宇宙の進化と天地の生成
3 「始」と「往」-「万物」の生成、存在、および活動
4 「天下之事」と人間社会における行動の尺度
結語

第四章 『凡物流形』の生成、および自然と聖人-「一」をめぐる考察と帰属学派について
1 生成の根源としての「一」
2 「物」としての「自然」
3 「聖人」と「執一」
結語 帰属学派

第五章 黄老学の法哲学の原理と公共性、および法律共同体の理想-なぜ「道」と「法」の統治なのか
1 「道法」-「実在法」における「自然法」の基盤
2 「人情論」と「因循論」-法律による統治と人性、および合目的性
3 「法律」による統治と「公共性」、および「客観化」
4 「法律共同体」の理想、およびその「徳治」と「法治」

人間知性新論 新装版

人間知性新論 新装版

ライプニッツ 著
米山 優 訳
新装版 2018年7月11日 発売中
みすず書房

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序文
I 本有的概念について
1 人間の精神の内に本有的原理があるかどうかについて
2 本有的であるような実践の原理は全く存在しないということ
3 思弁に関わる本有的原理と実践に属する本有的原理とに関する、別の考察

II 観念について
1 観念一般が論じられ、人間の魂が常に思惟しているかどうかが折に触れて検討される
2 単純観念について
3 一つの感官から私たちにやってくる観念について
4 固性について
5 さまざまな感官に由来する単純観念について
6 内省に由来する単純観念について
7 感覚と内容との双方に由来する観念について
8 単純観念に関する補論
9 表象について
10 把持について
11 識別について、あるいは観念を区別する能力について
12 複雑観念について
13 単純様態について、そしてまず空間の単純様態について
14 持続について、そしてその単純様態について
15 持続と拡がりとを合わせた考察について
16 数について
17 無限について
18 他のいくつかの単純様態について
19 思惟に関する様態について
20 快苦の様態について
21 能力について、そして自由について
22 混合様態について
23 実体についての私たちの複雑観念について
24 実体の集合的観念について
25 関係について
26 原因について、結果について、そして他の幾つかの関係について
27 同一性あるいは差異性とは何であるか
28 他の諸関係について、特に道徳的関係について
29 明晰な観念と曖昧な観念、判明な観念と混雑した観念について
30 実在的観念と空想的観念について
31 完全な観念と不完全な観念
32 真なる観念と偽なる観念について
33 観念の連合について

III 言葉について
1 言葉ないし言語について
2 言葉の意味について
3 一般的な名辞について
4 単純観念の名について
5 混合様態と関係の名について
6 実体の名について
7 不変化語について
8 抽象的名辞と具体的名辞について
9 言葉の不完全性について
10 言葉の誤用について
11 今しがた述べられた不完全性と誤用とに施され得る矯正策について

IV 認識について
1 認識一般について
2 私たちの認識の程度について
3 人間的認識の範囲について
4 私たちの認識の実在性について
5 真理一般について
6 普遍的命題、その真理性と確実性について
7 公準あるいは公理と名付けられる命題について
8 取るに足らない命題について
9 私たちの現実存在について私たちが持つ認識について
10 神の存在について私たちが持つ認識について
11 他の事物の存在について私たちが持つ認識について
12 私たちの認識を増大させる手段について
13 私たちの認識についての他の考察
14 判断について
15 確からしさについて
16 同意の程度について
17 理性について
18 信仰について、理性について、そしてそれらの別個な限界について
19 狂信について
20 誤謬について
21 諸学の区分について

訳者あとがき
索引

日本思想史の名著30

日本思想史の名著30

苅部 直 著
2018年7月5日 発売中
ちくま新書
筑摩書房

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千数百年におよぶ日本思想史上には、画期となる名著が多数生まれてきた。あるときは神話や物語、説話の形をとり、またあるときは歴史書・史論、社会・政治評論、そして近現代にはアカデミズムの産物として現れてきた研究書や「日本国憲法」などの法文―それらの名著群を博捜するなかから三十点を選りすぐり読み解くことで、「人間とは何か」「人間社会とは何か」という普遍的な問いに応える各時代の思考様式を明らかにする。遠い過去の思考に、現代を考えるヒントをさぐる。(引用)

1
『古事記』―国土とカミの物語
聖徳太子「憲法十七条」―古代王朝における「和」 ほか
・・・
2
山崎闇斎『大和小学』―神代史にひそむ普遍
新井白石『西洋紀聞』―異文化間の理解は可能か ほか
・・・
3
會澤正志斎『新論』―徳川末期の総合政策論
横井小楠『国是三論』―「公論」の政治と世界平和 ほか
・・・
4
吉野作造「憲政の本義を説いて其有終の美を済すの途を論ず」―リベラリズムのゆくえ
平塚らいてう『元始、女性は太陽であった』―フェミニズムの夜明け ほか
・・・

明日の前に

明日の前に

超越論的なものは、新たな生を開始する
カトリーヌ・マラブー 著
平野 徹 訳
人文書院

amazonで見る⇒明日の前に
紀伊國屋書店で見る⇒明日の前に

カトリーヌ・マラブー ジャック・デリダに師事し、フランス出身の女性哲学者。
カント以降の哲学を相関主義として剔抉し、哲学の〈明日〉へ向かったメイヤスーに対し、現代生物学の知見を参照しつつカント哲学の読み直しを試みた注目作。理性のあらゆる経験に先立つとされるアプリオリなものは、もはや役立たずの概念なのか。遺伝子と環境のかかわりを探求するエピジェネティクスを手掛かりに、カントに、そして哲学そのものに新たな力を賦活する。(引用)

第一章 『純粋理性批判』のパラグラフ27
第二章 懐疑的態度におちいるカント読解
第三章 発生と後成的作用の差異
第四章 カントの「最小の前成説」
第五章 胚、種、種子
第六章 「新懐疑論」的テーゼとその進化
第七章 後成説からエピジェネティクスへ
第八章 暗号(コード)から書物へ
第九章 還元しがたきフーコー
第十章 時間、まったき問い
第十一章 〈一致〉はない
第十二章 袋小路のなかで
第十三章 合理性の後成的パラダイムに向けて
第十四章 超越論的なものを放棄することはできるのか

※初版第1刷 印刷ミス
・244頁、7行目、「後世説」→「後成説」
・352頁、5行目、「と迅速な仕事ぶりで訳者を支えて」をトル

身体感覚で『論語』を読みなおす。

身体感覚で『論語』を読みなおす。

古代中国の文字から
安田 登 著
2018年6月28日 発売中
新潮社文庫

amazonで見る⇒身体感覚で『論語』を読みなおす。: ―古代中国の文字から― (新潮文庫)
紀伊國屋書店で見る⇒身体感覚で『論語』を読みなおす。: ―古代中国の文字から― (新潮文庫)

孔子が生を受けた紀元前 6 世紀、言葉は古代文字で書かれていた。後世に編纂された『論語』との異同を多く含む当時の文字で読むと、何が見えるのか。能楽師の著者が、膨大な文字史料と、自身の稽古で得た身体感覚を手がかりに孔子に向き合ったとき、現れたのは「心(自由意思)」という新しい概念で、「命(運命/宿命)」に挑む人間の姿だった。これが、世界初のこころのマニュアル=論語の真の世界。(引用)

序章 からだで読む『論語』
第1章 論語世界との新たな出会い
第2章 「命」の世界
第3章 孔子学団に入門する―「学」とは何か
第4章 「詩」―叙情世界に本質は宿る
第5章 「礼」―魔術とマニュアル
第6章 「心」―このまったく新しい世界

ライプニッツ著作集 第II期 第3巻

ライプニッツ著作集 第II期 第3巻

技術・医学・社会システム(ライプニッツ著作集 第2期)
ゴットフリート・W・ライプニッツ 著
酒井 潔、佐々木能章 監修
2018年6月27日 発売中
工作舎

amazonで見る⇒ライプニッツ著作集 第II期 第3巻 技術・医学・社会システム (ライプニッツ著作集 第2期)
紀伊國屋書店で見る⇒ライプニッツ著作集 第II期 第3巻 技術・医学・社会システム (ライプニッツ著作集 第2期)

第1部 技術
奇想百科 新趣向博覧会開催案
時計論
ハルツ鉱山開発
計算機の発明
パパンとの往復書簡
ゲーム覚書

第2部 医学
医事に関する諸指示
保険官庁設立の提言
ペスト対策の提言
シュタール医学への反論

第3部 社会システム
諸々の技芸と学の興隆のための協会をドイツに設立する提案の概要
協会と経済
省察の使用について
知性と言語をさらに鍛錬するようドイツ人に勧告する文書
公営保険
終身年金論
人の寿命と人口に関する新推論
図書館改革案
図書館計画
ドイツ愛好会設立案
諸学と諸技芸の協会を設立する構想

総解説 「《実践を伴う理論》」の真骨頂

心理言語学を語る

心理言語学を語る

ことばへの科学的アプローチ
トレヴァー・ハーレイ 著
川﨑 惠里子 監訳
2018年6月25日 発売中
誠信書房

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紀伊國屋書店で見る⇒心理言語学を語る: ことばへの科学的アプローチ

人はどのように言語を話し、聴き、読み、そして学ぶのか。本書は実験的アプローチを用いて、言語がどのように科学的に研究が可能か、またこれらの実験に基づいて、どのように言語処理のモデルを構築できるかを示しながら、上記の疑問に答える。さらに、子どもの言語獲得、脳科学との関連、失語症等の言語障害など、現代心理言語学の主要テーマを網羅し、多様な論点を整理している。近年、この分野の研究は盛んであるが、実験心理学の立場から体系的に書かれたテキストは少ないなか、本書は最新の解説書として優れており、関連分野を専攻する学部生レベルから読める入門書である。(引用)

第1章 言語の心理学
第2章 動物のコミュニケーション
第3章 子どもの言語獲得
第4章 思考と言語
第5章 意味
第6章 単語認知と失読症
第7章 文章理解
第8章 発話と失語症
第9章 終わりに

アメリカの大学生が自由意志と科学について語るようです

アメリカの大学生が自由意志と科学について語るようです

アルフレッド・ミーリー 著
蟹池 陽一 訳
2018年6月26日 発売中
春秋社

amazonで見る⇒アメリカの大学生が自由意志と科学について語るようです。
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人間に自由意志なんてあるの? 決定論と自由意志は両立するの? そもそも自由意志って言葉で、あたしたちは何を意味しているの? さまざまな科学実験の成果や多彩な哲学的考察を、アメリカの大学生の男女が、プールバーやカフェで、小咄やジョークを交えながらぐだぐだ語る、死ぬほど軽いノリなのにとっても深い哲学会話。ボブやアリスらフロリダ州立大学の学生が、ふとしたネット記事をきっかけに、自由意志について探究するスリリングな一週間。心で決定する前に脳は行動を始めていると主張するリベットの実験や、普通の人も状況しだいで残酷な行為を厭わないと示したミルグラム実験、スタンフォード監獄実験など、脳科学から社会心理学まで多彩な科学実験の結果を検討すると、人間の現金さ、残忍さ、まわりからの影響の受けやすさなど、いろんなことが見えてきて、目からウロコが落ちまくる。さあ、これでも人間に自由意志があるといえますか?(引用)

第1章 自由意志って何を意味するの?―はじまりは月曜の午後
第2章 レギュラーの自由意志―月曜の夜に
第3章 ミドルクラスの自由意志―火曜の午後の話
第4章 リベットの脳科学実験―それは火曜の夜
第5章 fMRI実験―水曜の午後
第6章 自由意志に関するガザニガの主張―水曜の夜
第7章 ミルグラムの実験と自由意志―木曜の午後
第8章 自由意志についてのウェグナーの主張―木曜の夜に
第9章 科学的証拠とレギュラーの自由意志―金曜の午後に
第10章 科学的証拠とプレミアムの自由意志―そして金曜の夜

真実について

真実について

ハリー・G・フランクファート 著
山形 浩生 訳
2018年6月22日 発売中
亜紀書房

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嘘をつく人間はより巧妙にそれを隠すためにも真実を知っている必要がある。しかしウンコな論者は独り自分の意図した通りに話を進められればそれでよく、本当のことには用がない。だからこそフランクファートはこう述べている。「ウンコな議論は真実にとって嘘以上に手強い敵なのである」

世にあふれる屁理屈、その場しのぎの言説が持つ「真実」への軽視を痛烈に批判した、『ウンコな議論』の著者による「真実」の復権とその「使いみち」について。

「ポスト真実」の時代に、立ち止まってきちんと考えてみよう。

「そんないまだからこそ、本書でのフランクファートの主張も改めて重要性を持つ。真実や事実は、明らかに軽視されつつある。そして、その言い訳はいろいろあるだろう。ソーシャルメディアのエコーチェンバーが悪いとか、偏向したフェイクニュースメディアが悪いとか。あるいは各種分野が専門化しすぎていて、とてもすべてを理解したりはできないとか。でも、それは基本は愚痴のたぐいでしかない。(中略)それにこれまでだって、事実や真実を見つけ出し、理解するのはとてもむずかしく手間のかかることだった。その困難を乗り越えて、人々はこれまで真実や事実を見極め、積み重ねてきたのだ。それを止めてはいけない。ぼくたちは改めて、事実とか真実を重視しなくてはならない理由を、きちんと考えねばならないのだ」(引用)

21世紀の言語学

21世紀の言語学

言語研究の新たな飛躍へ
ノーム・チョムスキー 著
今井隆、斎藤伸治 編訳 岸浩介、奥脇奈津美、澤崎宏一、安原和也
ひつじ書房

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ノーム・チョムスキーによる本邦初出初訳、書き下ろしの2つの章を含む、言語研究の指針となるべき注目の書。「言語とは何か?」から出発し、第1部は生成言語学における言語研究の現在の動向と将来の展望を示す4つの章から成る。また第2部は、生成言語学の関連領域の現在とその発展に関して厳選したテーマの4つの章から構成される。これからの言語研究における必携書。(引用)

I 生成言語学の発展
第1章 言語とは何か
ノーム・チョムスキー(斎藤伸治訳)

第2章 最小計算と言語の基本構成
ノーム・チョムスキー(今井隆・斎藤珠代訳)

第3章 ミニマリスト統語論 岸浩介
統語部門の位置づけ:音と意味をつなぐ計算部門
ミニマリスト統語論の枠組み
文の生成過程
単文の派生
A移動の派生
Aバー移動の派生
フェイズ不可侵性条件
統語操作のまとめ
感覚・運動システムと概念・意図システムでの計算
投射とラベル決定アルゴリズム
おわりに:今後の展望

II 生成言語学の関連領域

第4章 母語獲得と第二言語習得 奥脇奈津美
言語獲得研究の動向
母語獲得と第二言語習得における類似点と相違点
内的・外的に導かれる言語獲得
最近の動向
まとめ
言語の生得性を重視する立場
言語獲得における「刺激の貧困」
肯定証拠と否定証拠
成人文法と幼児文法が異なることへの説明
まとめ
言語入力の役割を重視する立場
用法基盤アプローチ
言語入力の質と量に関する議論
生得要因と環境要因
まとめ
英語冠詞の獲得
英語の冠詞
母語獲得
第二言語習得
第二言語知識のソース
生得的知識を示す証拠
冠詞習得に関する最近の研究
まとめ
ミニマリスト・プログラムと言語獲得研究
おわりに
第5章 文処理 澤崎宏一
文処理の研究方法
実験文
実験手法:オフライン実験とオンライン実験
オフライン実験
オンライン実験
文処理の即時性
格助詞の情報を利用した即時処理
語と語の呼応関係を利用した即時処理
関係節を含む文の処理
主語関係節と目的語関係節
主語関係節の優位性が崩れるとき:有生性の問題と袋小路文
関係節と袋小路効果の大きさ:SR文とSOR文
その他の文処理研究
本章のまとめと文処理理論:結びにかえて

第6章 認知意味論 安原和也
プロミネンスの意味論
視点の意味論
メタファーの意味論
メトニミーの意味論
概念ブレンディングの意味論
まとめ

第7章 言語と文字 斎藤伸治
文字とは何か
文字の始まり―シュメル文字について
絵文字から真の文字へ
表音化と決定詞の発達
シュメル文字の構成
シュメル文字からアッカド文字へ
ラテン文字の誕生
エジプト文字と原シナイ文字
フェニキア文字からギリシア文字へ
ラテン文字の成立
現代英語の文字
ラテン文字と英語
現代英語における綴りと発音の乖離
英語の文字の表語性
あらためて、文字とは何か
おわりに

幸福とは何か

幸福とは何か

ソクラテスからアラン、ラッセルまで
長谷川 宏 著
2018年6月20日 発売中
中公新書
中央公論新社

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幸福とは何か。この問いに哲学者たちはどう向き合ってきたのか。共同体の秩序と個人の衝突に直面した古代ギリシアのソクラテス、アリストテレスに始まり、道徳と幸福の対立を見据えたイギリス経験論のヒューム、アダム・スミス。さらに人類が世界大戦へと行きついた二〇世紀のアラン、ラッセルまで。ヘーゲル研究で知られる在野の哲学者が、日常の地平から西洋哲学を捉えなおし、幸福のかたちを浮き彫りにする。(引用)

寛容についての手紙

寛容についての手紙

ジョン・ロック 著
加藤 節、李静和 訳
2018年6月16日 発売中
岩波文庫
岩波書店

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迫害,拷問,殺戮が,宗教の名によって横行した17世紀ヨーロッパ.信仰を異にする人びとへの「寛容」はなぜ護られるべきなのか? 本書は,この難問に対するロックの到達点.政治と宗教の役割を峻別し,人々の現世の利益を守るのは為政者の任務だが,魂の救済については宗教に委ねられる.後世に多大な影響を与えた「政教分離」の原典(引用)

精神現象学第二版

精神現象学第二版

G.W.F.ヘーゲル 著
牧野 紀之 訳
2018年6月15日 発売中
未知谷

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読解の正確さ、註釈の親切さ、訳文の読みやすさで評価の高い牧野訳 待望の第二版!
湧き出ずる論理の展開に先走るヘーゲルの原文を精緻に読み込み先達学兄の業績を踏まえた上で、本文のみでその思想が理解できるよう分かり易く言葉を補った訳。原書との格闘の跡も生々しい補注も豊富で後覚の者必携の一書。第一版に注と訳者による付録論文、索引を追加。(引用)

序言(科学的認識について)
序論〔精神現象学で扱われる意識とそれを扱う方法〕
第一部 意識
第一章 感性的確信、あるいは「これ」と「つもり」
第二章 知覚、あるいは物と錯覚
第三章 力と悟性、現象と超感覚的世界
第二部 自己意識
第四章 自己確信の真相

第三部
第五章 理性の〔主観的〕確信から〔客観的〕真理へ
第六章 精神
第七章 宗教
第八章 絶対知

付録
付録1 知識としての弁証法と能力としての弁証法
付録2 ヘーゲルにおける意識の自己吟味の論理
付録3 恋人の会話(精神現象学の意味)
付録4 金子武蔵氏と哲学
付録5 ヘーゲルの Wissenschaft をどう訳すか

謙虚さと正直さとを―訳者のあとがき―

浄土思想史講義

聖典解釈の歴史をひもとく
平岡 聡 著
2018年6月14日 発売中
春秋社

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インドの龍樹・世親から中国の曇鸞・道綽・善導、そして法然・親鸞まで。「聖典解釈による仏教変容」をテーマに、「浄土教の思想史」を語る画期的論考。「再解釈/脱皮/変容」をキーワードに仏教のダイナミズムを問う。

序章 変容の背景
一 聖典解釈という問題
二 仏教における言葉の問題
第一章 浄土教前史
一 阿弥陀仏と極楽浄土の起源
二 実践に関する思想
第二章 インドの浄土教
一 浄土三部経と般舟三昧経
二 龍樹――難行道と易行道
三 世親――瑜伽行唯識の浄土教
第三章 中国の浄土教
一 曇鸞――自力と他力
二 道綽――聖道門と浄土門
三 善導――中国浄土教の大成
第四章 日本の浄土教
一 法然――念仏のアイデンティティ変更
二 親鸞――大乗仏教としての浄土教
終章 変容する浄土教
一 仏教変容のダイナミズム
二 変容は必然

アリストテレス哲学入門

アリストテレス哲学入門

(オンデマンド出版)
出 隆 著
2018年6月13日 発売中
岩波書店

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日本のアリストテレス研究の創始者の一人である著者が、戦前から幾度も刊行し彫琢した入門書の最終形。生涯・著作・学説の概要を述べ、学説の部門ごとにこの「万学の祖」の諸著作を整理してそれぞれ重要部分の抄訳を提示し、注釈で解説する。巻末には用語と人名の索引を配する。人と思想を原典に即して知るハンドブック。

第1章 アリストテレスの生涯・著作・学説
第2章 学問とその方法
第3章 第一哲学(形而上学)
第4章 自然学(心理学を含む)
第5章 実践哲学(倫理学と政治学)
第6章 技術―弁論術と作詩術

意識と自己

意識と自己

アントニオ・ダマシオ 著
田中三彦 訳
2018年6月11日 発売中
講談社学術文庫
講談社

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本書は『無意識の脳 自己意識の脳』(講談社刊 2003年)を原本とし、文庫化にあたり改題されたものです。
身体が誘発する情動はいかに感情として「私」に認識されるのか。意識が生まれるとはどういう事態か。身体・情動から感情がいかに作られ、その認識に意識はどう働くのか。神経学者の刺激的な仮説。

第一章 光の中に足を踏み入れる
第二章 情動と感情
第三章 中核意識
第四章 なんとなく推測される気配
第五章 有機体と対象
第六章 中核意識の形成
第七章 拡張意識
第八章 意識の神経学
第九章 感情を感じる

フェリックス・ガタリ

フェリックス・ガタリ

危機の世紀を予見した思想家
ギャリー・ジェノスコ 著
杉村昌昭、松田正貴 翻訳
2018年6月11日 発売中
(叢書・ウニベルシタス)
法政大学出版局

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ドゥルーズとの共同執筆で知られる哲学者ガタリの生涯とその思想の射程を論じる批評的入門書。ガタリのつくりあげた独創的な諸概念についての形而上学的議論にとどまることなく、彼の精神科医としての臨床経験、活動家としての社会的実践をたどり、その理論の今日的意義を明らかにする。資本主義批判、グローバリゼーション批判の文脈においてもいまこそ読まれるべきガタリのすべて。(引用)

序章
本書のあらまし
なぜガタリを読むのか
各章について

第一章 若き活動家の形成
ユースホステル運動におけるフランスのアノマリー
制度を問うこと
学内印刷所
協同会議
状況の/における精神分析
時間割の機能

第二章 横断性と政治
横断性とは何か
横断性のツール
時刻表の問題
横断性のグローバル化

第三章 主観性、芸術、そしてエコゾフィー
非‐超越的エコロジーへの長い道のり
三つのエコロジー
三つのエコロジー的ヴィジョン
領域横断的エコロジー

第四章 非シニフィアンの記号論
物質的分子革命
プラスチックのカード、磁気ストライプ、技術的物質性(テクノマテリアリティ)
部分記号のダイアグラム性
かつては意味、これからはテクノ政治

第五章 情報の条里化
ディスクナンバー
内部植民地主義(エンドコロニアリスト)的暴力としての行政的利便性
脱コード化と再コード化の流れ
オーストラリアのアボリジニーに見られる無秩序な情報的服従
ゴージット

第六章 マイナーシネマ
マイナーなものを考えること
シネマをマイナー化すること
非シニフィアンのシネマ的部分記号
反精神医学のシネマ

第七章 情動と癲癇
粘着性
情動のタイプ
音と発作
癲癇の潜在的な力
癲癇的情動のこれから
結び

原注
訳注
参考文献
参照メディア一覧
訳者解題 フェリックス・ガタリのシナリオ──本書をとおして『UIQの愛』を読む(松田正貴)
訳者あとがき(杉村昌昭)
索 引

主権の二千年史

主権の二千年史

正村俊之 著
2018年6月11日 発売中
講談社選書メチエ
講談社

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なぜ民主主義は危機に陥ったのか? 古代ギリシア以来の壮大な歴史をたどり、真の理解の下で重要な提言を行う画期的な試み。今日、民主主義の危機が叫ばれることが多い。日本でも投票率は1980年代をピークに下降の一途をたどり、民主的な選挙で選ばれたはずの政治家に反対するデモが行われることもめずらしくなくなった。
振り返れば、民主主義が正当な統治形態とみなされるようになったのは20世紀に入ってからのことにすぎない。そして、早くも20世紀後半には民主主義の限界や欠陥が指摘されるようになった。本書は、今や危機に瀕している近代的な民主主義が成立する過程を、古代ギリシア以来の二千年以上に及ぶ歴史の中で描き出す壮大な試みである。(引用)

第一章 近代民主主義とは?
1 機能分化した政治システム
2 人民主権・立憲主義・代表原理
3 古代民主政と近代民主主義
4 民主主義の「ありそうもなさ」
5 社会の自己組織化としての近代民主主義
第二章 近代民主主義への道
1 供犠と権力──自己否定的な自己組織化様式
2 西欧中世における王権観念の変遷
3 封建制とキリスト教
4 中世前期-聖俗二元体制の形成
5 中世後期-教会の国家化と国家の教会化 (1)
6 中世後期-教会の国家化と国家の教会化 (2)
7 立憲主義・代表制・人民主権論
8 自己否定的な自己組織化様式の否定
第三章 近代民主主義の成立と構造
1 近代の中の中世
2 絶対主義国家の過渡的性格
3 市民革命と脱宗教化
4 市民的公共性と近代民主主義
5 政治システムの機能分化
6 機能分化の基礎的条件-「公と私」の分離
7 機能分化の追加的条件-三つの限定
8 近代の自己組織化様式
第四章 近代民主主義の揺らぎ
1 戦後体制の崩壊
2 領域的限定からの乖離
3 規範的限定からの乖離
4 方法的限定からの乖離
5 近代社会の変容
6 近代民主主義の危機
エピローグ 情報化時代の民主主義
1 民主主義をめぐる理論と実践
2 遠隔デモクラシー
3 現代的な自己組織化と民主主義

エコラリアス

エコラリアス

言語の忘却について
ダニエル・ヘラー=ローゼン 著
関口涼子 訳
2018年6月8日 発売中
みすず書房

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「エコラリアス」とは、「エコー(反響)」+「ラリア(話)」の複数形で「反響言語」と訳される。言葉はいつも消えてしまった言葉のエコーとしてあり、失われた言語が響いている。忘却は創造の源であるとともに流離こそが言語の核心であることを明かす。フランス哲学のデリダ的脱構築とフーコー的アルケオロジーを継承し織り成す言語哲学の一冊。

第1章 喃語の極み
第2章 感嘆詞
第3章 アレフ
第4章 消滅危惧音素
第5章 H&Co.
第6章 流離の地で
第7章 行き止まり
第8章 閾
第9章 地層
第10章 地滑り
第11章 文献学の星
第12章 星はまた輝く
第13章 ニンフの蹄
第14章 劣った動物
第15章 アグロソストモグラフィー
第16章 Hudba
第17章 分裂音声学
第18章 アブー・ヌワースの試練
第19章 船長の教え
第20章 詩人の楽園
第21章 バベルの塔
解説 ダニエル・ヘラー=ローゼンとは何者か?
訳者あとがき
原註
参考文献

日本人のこころの言葉 鈴木大拙

日本人のこころの言葉 鈴木大拙

竹村牧男 著
2018年6月5日 発売中
創元社

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日本が世界に誇る宗教哲学者・鈴木大拙は明治3年(1870年)に生まれ、若くして禅の奥義を体得、27歳で渡米して10余年にわたって仏教活動を展開する。戦後も欧米の多くの大学で講義をするとともに、一流の思想家や哲学者と交流しながら、95歳で没するまで仏教の人間観や世界観を広め世界から注目される。禅や日本浄土教に基づく広く深い思想から発せられた言葉を、膨大な著作や同時代に生きた人々の証言から選んで解説。(引用)

言葉編
1大拙の禅─無心ということ
2大拙の禅─即非の論理
3日本的霊性─浄土教と禅
4大悲に生きる
5東洋と西洋など

生涯編
略年譜
大拙の生涯と思想

認知語用論の意味論

真理条件的意味論を越えて
Linguistic Meaning,Truth Conditions and Relevance. The Case of Concessives(2005)
コリン・イテン 著
武内道子、黒川尚彦、山田大介 訳
2018年6月5日 発売中
ひつじ書房

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従来の真理条件に基づいた意味論を却下し、認知語用理論としての関連性理論の、概念的意味対手続き的意味の区別に基づいた言語的意味論の書。手続き的意味の本質とその後の広がりを理解するための礎となる。

第1章 言語的意味と真理条件
1.1 言語と世界
1.2 言語的意味への真性に基づくアプローチ
1.3 言語的意味決定不十分性の挑戦
1.4 「非真理条件的」言語的意味
1.5 「非真理条件的」言語表現
1.6 「非真理条件的」言語表現の意味論的クラス

第2章 「非真理条件的」意味への諸アプローチ
2.1 真理条件的枠組みにおける「非真理条件的」意味
2.2 フレーゲ:意義、指示、トーン、発話の力
2.3 カプラン:意味の意味論と使用の意味論
2.4 前提によるアプローチ
2.5 発話行為理論
2.6 結論

第3章 関連性理論と「非真理条件的」意味
3.1 イントロダクション
3.2 関連性と(意図明示的)伝達
3.3 概念的情報と手続き的情報
3.4 明示的伝達と非明示的伝達
3.5 関連性理論と真理条件
3.6 「非真理条件的」意味の多様性
3.7 結論

第4章 否認、コントラスト、訂正:butの意味
4.1 譲歩性とその表現
4.2 P but Qの解釈
4.3 あいまい性分析
4.4 いくつのbutがあるのか
4.5 グライスのbutの考え方
4.6 概念か手続きか
4.7 Butの機能的単義性の見解
4.8 関連性理論による分析に向けて
4.9 顕在的想定の否認

第5章 譲歩と否認:although の意味
5.1 Butとalthoughの違い
5.2 Q although P / Although P, Qの解釈
5.3 Althoughの意味への伝統的アプローチ
5.4 関連性理論による分析
5.5 Q although P対Although P, Q
5.6 But 対although再訪

第6章 Evenとeven if
6.1 譲歩的条件文
6.2 出発点:Bennett (1982)の分析
6.3 合意点と争点
6.4 全称的分析
6.5 代替案としての存在的分析:Francescott(1995)
6.6 評価
6.7 Evenの尺度的分析
6.8 Evenの手続き的尺度分析
6.9 譲歩性再訪

結章
意味論的無垢、合成性、認知
手続き的意味

近代日本語の形成と欧文直訳的表現

近代日本語の形成と欧文直訳的表現

八木下孝雄 著
2018年5月31日 発売中
勉誠出版

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「バタくさい」文章はどのようにして生まれたか?
近代、西欧の言語は、日本語の語彙・文法・文体等に大きな影響を与えた。とくに、欧文を直訳的に翻訳した表現は、新たな発想を促し、表現構造を産むことで、日本語を活性化させてきた。今もなお日本語に根付く欧文直訳的表現は、外国語を受け入れるなかで、どのように生成・受容されてきたのか?英語教育における欧文訓読を鍵に、文・句・文法のレベルで翻訳を捉え、近代語の成立過程の一端を明らかにする。
(引用)

はじめに
序章
第1部 英語教育・英語学習における訳出法
第1章 New National 1st Reader における訳出法
第2章 New National 2nd Reader における訳出法
第3章 New National 3rd Reader における訳出法
第4章 第1部のまとめ

第2部 翻訳文における訳出法
第1章 The Boscomb Valley Mysteryの翻訳における訳出法
第2章 Self-Helpの明治期翻訳における訳出法
第3章 第2部のまとめ

第3部 翻訳以外の文章における欧文直訳的表現
第1章 夏目漱石の文章における欧文直訳的表現
第2章 芥川龍之介の文章における欧文直訳的表現
第3章 第3部のまとめ
終章

フランス認識論における非決定論の研究
キルケゴールとデンマーク哲学
理系の学生と学ぶ倫理

フランス認識論における非決定論の研究

『フランス認識論における非決定論の研究』
伊藤邦武 著
2018年5月30日 発売中
晃洋書房

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19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランス第三共和政時代に展開された非決定論。3人の思想家、ブートルー、ポアンカレ、デュルケームを中心に彼らの哲学的議論の内容を概観し、今日の哲学的反省に対する意味を検討する。

キルケゴールとデンマークの哲学・神学

『キルケゴールとデンマークの哲学・神学』
アドルフ・アドラー 著
フレデリック・クリスチャン・シバーン 著
大坪哲也 訳
2018年5月30日 発売中
晃洋書房

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キェルケゴールは当時とても影響力が強かったヘーゲル哲学・ヘーゲル主義の批判者としても知られているが、ヘーゲル哲学がそんな彼とデンマークに与えた影響を2人の思想家、アドラーとシバーンのヘーゲル哲学に関わる主要著作を収録。ヘーゲル哲学の影響史を紐解く上でも重要な一冊

理系の学生と学ぶ倫理

『理系の学生と学ぶ倫理』
上杉敬子 著
2018年5月30日 発売中
晃洋書房

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理系の学生に向けた、いちばんやさしい技術者倫理の本。製品やシステムに問題が起きたとき、誰の立場に立って考えるのが最適かなど、倫理的問題に直面したときの思考のツールを紹介する。

新装版 スピノザ エチカ抄

スピノザ エチカ抄

書物復権2018年
スピノザ 著
佐藤 一郎 訳
2018年5月28日 発売中
みすず書房 新装版

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スピノザは無神論者として、死後もしばらくはその名を口にするのが憚られ、著作も表立っては流布されることが難しかった。だが時を経て、レッシング、ゲーテなどのドイツの文学者が先駆けになって共感を呼び集め、さらにドイツ観念論の哲学者たちによってその哲学が議論の的になるまでの思潮は、スピノザ・ルネッサンスと呼ばれる。スピノザほど多くの人々を共感で惹きつけた哲学者はおそらくいない。
(引用)

第一部 神について
第二部 精神の自然の性と起源について
第三部 感情の起源と自然の性について〔抄〕
第四部 人間の奴隷状態、あるいは感情の勢力について〔抄〕
第五部 知性の力、あるいは人間の自由について

新装版 アーレント=ハイデガー往復書簡

アーレント=ハイデガー往復書簡

書物復権2018年 みすず書房
ハンナ・アーレント 著
マルティン・ハイデガー 著
ウルズラ・ルッツ 編集
大島かおり、木田元 訳
2018年5月28日 発売中
みすず書房 新装版

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1925-75年の手紙とその他の文書
まなざし
再会

エピローグ

補遺
文書1から168までについての注記
遺稿からの補足的記録文書
編者のあとがき

訳者あとがき

人名索引
文献一覧
略号/略記されている引用文献
アーレントの言及されている著作
ハイデガーの言及されている著作
収録文書一覧

ハイデガーの詩

はざまの哲学

はざまの哲学

野家啓一 著
2018年5月25日 発売中
青土社

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どちらでもあり、どちらでもない、哲学的思索のラディカリズム。
未知と既知、科学と哲学、事実と虚構、記憶と忘却。
背反するどちらか一方に定位するのではなく、その〈はざま〉で紡がれた思索が、わたしたちの日常に深く根ざした「真理」や「常識」に揺さぶりをかける。
科学哲学、分析哲学、現象学、物語り論の境界線上に、しなやかな文体で刻まれた、哲学的探究の軌跡。

Ⅰ未知と既知のはざま―哲学のために
1哲学とは何か―科学と哲学のはざまで
未知と既知のあいだ
自然哲学から自然科学へ
自然主義と心脳因果
コスモロジーの復権

2哲学のアイデンティティ・クライシス
哲学は何の役に立つのか?
「有用性」とスローサイエンス
哲学無用論(Ⅰ)―自然主義の挑戦
哲学無用論(Ⅱ)―ローティの「哲学の終焉」論
哲学に何ができるか

Ⅱ科学と哲学のはざま―科学哲学
3「真理」の構成的側面―プラトニズムとニヒリズムのはざまで
等身大の真理を求めて
言語行為論
パラダイム論
直観主義
「人間の顔」をした真理

4マッハ科学論の現代的位相―実証主義と反実証主義のはざまで
マッハ評価の推移
マッハと世紀末思想
「実証主義」への反逆
『感覚の分析』と現象学
「物理学的現象学」の構想

5科学と形而上学のはざまで―ホワイトヘッド『科学の近代世界』再読
精密さはつくりもの
ホワイトヘッドの科学革命論
科学と形而上学
物語り論と因果性

Ⅲ言語と哲学のはざま―現象学と分析哲学
6フッサール現象学と理性の臨界
最後のデカルト主義者
理性の不安
「乏しき時代」の哲学者
身体・地平・大地
「故郷世界」としてのヨーロッパ
遺産相続人たち

7言語の限界と理性の限界―分析哲学からポスト分析哲学へ
理性批判と理性の危機
言語批判と言語の限界
ポスト分析哲学への道

8「分析哲学」私論―親和と違和のはざまで
居心地の悪さ
分析哲学=科学哲学?
分析哲学vs. 大陸哲学
ポスト分析哲学
私にとっての分析哲学

Ⅳ科学と社会のはざま―科学技術社会論
9「情報内存在」としての人間―知識と情報のはざまで
情報の「意味」と「価値」
情報の語用論
情報の人間学

10科学技術との共生―技術主義と精神主義のはざまで
科学・技術・科学技術
科学者のエートス―CUDOSとPLACE
科学技術とリスク社会
科学的合理性と社会的合理性
科学技術のシヴィリアン・コントロール

Ⅴ記憶と忘却のはざま―東北の地から
11東北の地から―震災と復興のはざまで
哲学に何ができるか
災害ユートピア
風土と「殺風景」
宮沢賢治と物語の力
信頼の危機
トランス・サイエンスの時代
「リスク社会」を生きる
受益圏と受苦圏
世代間倫理と「七世代の掟」
「CUDOS」から「RISK」へ

12「今を生きる」ということ―記憶と忘却のはざまで
良寛の言葉
物語の力
トランス・サイエンスの時代
未来世代への責任

キルケゴールの実存解釈

キルケゴールの実存解釈

自己と他者
河上正秀 著
2018年5月25日 発売中
春風社

amazonで見る⇒キルケゴールの実存解釈―自己と他者
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キルケゴールはいかに受容されてきたのか。レヴィナス、デリダ、ウィトゲンシュタインらの解釈をたどり、その現代性を明らかにする。

第Ⅰ部 主体と他者
第1章 自己と他者―実存の思想から他者の思想へ
第2章 実存から他者へ―レヴィナス、デリダの読解
第3章 実存論的主体の他者論的転回―K・レーヴィット
第4章 非同一の主体性
第Ⅱ部 受容と解釈
第1章 ウィトゲンシュタインのまなざし
第2章 解釈と生―田辺元の「実存」受容の一断面
第3章 実存と倫理
第4章 『現代の批判』とわれわれの「現代」
補遺その1 沈黙と言語
補遺その2 仮名と著作―沈黙の語り出すもの

キリスト教教父著作集 4-II

キリスト教教父著作集 4-II

アレクサンドリアのクレメンス2
ストロマテイス(綴織)
アレクサンドリアのクレメンス 著
秋山 学 訳
2018年5月25日 発売中
教文館

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「アレクサンドリア学派」を代表する初期ギリシア教父クレメンスの主著。異教徒への福音宣教と、異端を論難するため、地上のあらゆる文化的遺産の中にキリスト教の真理が先んじて遣わされていたとして、初期ギリシア哲学者や古典期詩人、史家たちのおびただしい作品を援用した。本書が唯一の典拠となるものもあり、古代哲学史・ギリシア古典文学研究に必須の資料。2分冊のII(第5巻~第8巻)では、「覚知(グノーシス)」に関する論述を中心に、ロゴス論や教会論、聖餐論を展開する。

認知言語学とは何か

認知言語学とは何か

あの先生に聞いてみよう
高橋英光、野村益寛、森 雄一 編集
西村義樹、長谷川明香、松本 曜、早瀬尚子、大橋 浩、長谷部陽一郎、岡田禎之、大堀壽夫、本多 啓 著
2018年5月23日 発売中
くろしお出版

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紀伊國屋書店で見る⇒認知言語学とは何か-あの先生に聞いてみよう

これまでの入門概説書・教科書は、道具立てや事例研究の紹介にとどまりがちであり、「認知言語学とは何か」「なぜこんなことを問題にするのか」といった問いに答えようとするものはあまりないように思われる。そのため、認知言語学が全体として何をどのように目指しているのかという問題意識が、学部学生はもちろんのこと、認知言語学を専攻する大学院生にも十分あるとは言いがたいのが現状である。その結果、プロトタイプ、メタファー、イメージ・スキーマといった用語を振り回せば認知言語学になると思われたり、しばしば論文に図が多く含まれることから「お絵描き」言語学のように揶揄されたりすることもある。さらには、「認知言語学者たちは、(中略)自分たちは認知の知られざる部分について何の発見もするつもりのないことを告白すべきであろう」(今井邦彦『言語理論としての語用論』2015年、開拓社、p.180)といった批判も招いている。
こうした現状は、認知言語学の裾野を広げるだけでなく、全体のレベルを上げていく上でも改善、打開する必要がある。このような観点から、認知言語学の基本をひと通り勉強した人なら誰もが抱くような11の疑問について「そうだ、あの先生にきいてみよう! 」というわけで適任の認知言語学者に執筆を依頼して出来上がったのが本書である。

第1章 認知言語学のどこが「認知的」なのだろうか?
西村義樹・長谷川明香 著

第2章 認知言語学の文法観はどこが独自なのだろうか?
野村益寛 著

第3章 認知言語学の意味観はどこが独自なのだろうか?
松本曜 著

第4章 認知言語学は語用論についてどのように考えているのだろうか?
早瀬尚子 著

第5章 レトリックはなぜ認知言語学の問題になるのだろうか?
森雄一 著

第6章 文法化はなぜ認知言語学の問題になるのだろうか?
大橋浩 著

第7章 コーパスを利用することで認知言語学にとって何がわかるだろうか?
長谷部陽一郎 著

第8章 認知言語学は言語普遍性、個別言語の特殊性についてどのように考えているのだろうか?
岡田禎之 著

第9章 認知言語学は言語習得・言語進化についてどのように考えているのだろうか?
大堀壽夫 著

第10章 認知言語学はヒトの認知について何かを明らかにしたのだろうか?
本多啓 著

第11章 認知言語学はどこへ向かうのだろうか?
高橋英光 著

加藤尚武著作集 第6巻 倫理学の基礎

加藤尚武著作集 第6巻

加藤尚武著作集 第6巻
加藤 尚武 著
2018年5月23日 発売中
未来社

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第4回配本の第6巻。この巻には現代を代表する哲学者による倫理学一般にかんする基本的文献を集めている。1997年に刊行されベストセラーになった『現代倫理学入門』(講談社学術文庫)と1996年刊の『倫理学で歴史を読む』を中心に、「中央公論」に連載された「倫理学講義」をはじめとする単行本未収録論文7篇を収録する。自然にたいする人間の責任を根源的に問い、思想を生きるとはどういうことかを厳しく問いかける。

・単行本未収録論文
・ゆるやかに触れあう異相――倫理学講義
・環境問題に対処する政治的主体の形成
・データの摩耗度と未来文化の設計
・自然の歴史性から見た設計主義の限界
・核廃棄物の時間と国家の時間
・人間と人間でない生物の関係
・持続可能な未来と宗教
著者解題

ツァラトゥストラ&新しい学 上下巻

ツァラトゥストラ

『ツァラトゥストラ』
ニーチェ 著
手塚 富雄 訳
2018年5月22日 発売中
中公文庫 ニ 2-3
中央公論新社

神の死でニヒリズムに陥ったヨーロッパ精神を、生をありのままに肯定し自由な境地に生きる超人によって克服する予言の書。この近代の思想と文学に強烈な衝撃を与えた、ニーチェの主著を格調高い訳文と懇切な訳注で贈る。文字を大きくした読みやすい新版

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新しい学 上

『新しい学』上巻
ジャンバッティスタ・ヴィーコ 著
上村 忠男 訳
2018年5月22日 発売中
中公文庫 ウ 11-1
中央公論新社

デカルトの科学主義に立ち向かい、人間の歴史の価値に光をあてるヴィーコ。古文献・風習・言語・芸術・貨幣などを読むことで、〈真なるもの〉に迫る

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新しい学 下

『新しい学』下巻
ジャンバッティスタ・ヴィーコ 著
上村 忠男 訳
2018年5月22日 発売中
中公文庫 ウ 11-2
中央公論新社

古代ギリシア・ローマの歴史と思想に探求の歩を進め、文明や社会の成り立ちと実質について考察を展開。「第2巻第4部 詩的政治学」以下を収める。

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武器になる哲学

武器になる哲学

人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50
山口 周 著
2018年5月18日 発売中
KADOKAWA

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コンサルの修羅場で、一番役立ったのは哲学だった。

哲学というと「実世界では使えない教養」と捉えられてきたが、それは誤解。実際は、ビジネスパーソンが「クリティカルシンキング」つまり現状のシステムへの批判精神を持つために、重要な示唆をくれる学問である。本書では、“無知の知”“ロゴス・エトス・パトス”“悪の陳腐さ”“反脆弱性”など50のコンセプトを、ビジネスパーソン向けの新しい視点で解説。現役で活躍する経営コンサルだから書けた「哲学の使い方」がわかる1冊。

本書で紹介する50の「哲学・思想のキーコンセプト」は、筆者自身のコンサルティング経験から、「知っていて本当によかった」と思えるもの、いわば「修羅場を切り開くのに非常に有効だった」ものを厳選して紹介しています。

【本書で紹介するキーコンセプト】
第1章 「人」に関するキーコンセプト 「なぜ、この人はこんなことをするのか」を考えるために
・ロゴス・エトス・パトス――論理だけでは人は動かない(アリストテレス)
・悪の陳腐さ――悪事は、思考停止した「凡人」によってなされる(ハンナ・アーレント) ほか

第2章 「組織」に関するキーコンセプト 「なぜ、この組織は変われないのか」を考えるために
・悪魔の代弁者――あえて「難癖を付ける人」の重要性(ジョン・スチュアート・ミル)
・解凍=混乱=再凍結――変革は、「慣れ親しんだ過去を終わらせる」ことで始まる(クルト・レヴィン) ほか

第3章 「社会」に関するキーコンセプト 「いま、なにが起きているのか」を理解するために
・アノミー――「働き方改革」の先にある恐ろしい未来(エミール・デュルケーム)
・パラノとスキゾ――「どうもヤバそうだ」と思ったらさっさと逃げろ(ジル・ドゥルーズ) ほか

第4章 「思考」に関するキーコンセプト よくある「思考の落とし穴」に落ちないために
・シニフィアンとシニフィエ――言葉の豊かさは思考の豊かさに直結する(フェルディナンド・ソシュール)
・反証可能性――「科学的である」=「正しい」ではない(カール・ポパー) ほか

数学の現象学 新装版

数学の現象学 新装版

数学的直観を扱うために生まれたフッサール現象学
鈴木俊洋 著
2018年5月18日 発売中
法政大学出版局

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数学者フッサールを哲学者に変えた数学論上の問題を現象学発生の問題背景として取り出し、フッサールが最終的に現象学という新しい哲学を創始するに至る過程を辿り、その現象学的方法論によりいかなる数学論が得られるかを提示する。未公刊の草稿やノートなども精査し、数学的対象の直観的把握を巡る問題から、後期フッサールを含めた「フッサール数学論」を解明し、現象学・数学論に新たな展望を示す。

第一部 ヴァイアーシュトラス・プログラムからの課題:フッサール現象学創設前史
序章 「学問からの真正な要求」による哲学への転向
第一章 解析学の算術化の運動(ヴァイアーシュトラス・プログラム)
第二章 なぜ「抽象」でなければならないのか:カントル、フレーゲ、フッサール
第三章 十九世紀数学における「存在論的革命」と現実的無限

第二部 フッサールの現象学創設の過程
序章 ヴァイアーシュトラスからの課題に答えるための道
第四章 出発点としての『算術の哲学』
第五章 『算術の哲学』直後の展開
第六章 抽象とは何か:『論理学研究』における現象学的枠組みの発生
第七章  現象学的対象観の完成
第八章 ヴァイアーシュトラスへの解答:数学的対象の認識論

第三部 数学の現象学の展開
序章 フッサール数学論の展開
第九章  公理的手法の受容と「多様体」概念の発生
第十章 対象の「構成」と間主観性:発生的現象学の道具立ての導入
第十一章 ヒルベルトへの解答とフッサール的数学世界
第十二章 実数の構成と排中律の問題
第十三章 技術から生まれた数学:生活世界からの数学的対象の発生
終章 フッサール数学論の位置づけと意義

世界の哲学者の言葉から学ぼう

世界の哲学者の言葉から学ぼう

100の名言でわかる哲学入門
小川 仁志 著
2018年5月17日 発売中
教育評論社

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ニーチェ、カント、アラン、サルトル、フロム…

哲学者が残した珠玉の名言には、

人生の悩み、ものの考え方、仕事、人間関係など、世の中に関するヒントが満載!

第1章 哲学の始まり(古代ギリシア、中世、ルネサンス)
第2章 哲学の高まり(近世、近代)
第3章 哲学の展開(現代―反近代の思想)
第4章 哲学の拡散(現代―ポスト構造主義以後)
第5章 東洋の哲学(中国、日本)

「蓋然性」の探求 古代の推論術から確率論

蓋然性」の探求

古代の推論術から確率論の誕生まで
ジェームズ・フランクリン 著
南條 郁子 翻訳
2018年5月17日 発売
みすず書房

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「確率の歴史に関する本をずいぶん読んできたが……本書は他書を凌ぐ、それも、はるかに凌ぐ本だ。確率論の土台となったアイデアだけでなく、確率概念の真の哲学的起源についても、この本のように深部まで提示したものは、私の知るかぎり他にない。」──ナシーム・ニコラス・タレブ

■「蓋然性」(probability)とは「確からしさ」のことであり、これを数学的に純化することにより「確率」の概念は生まれた。本書は1654年に確率の数学が発見される以前の二千年以上にわたる蓋然性の歴史を、法・科学・商業・哲学・論理学を含む圧倒的に広範な領域で調べ上げ、ハッキングの『確率の出現』の成功以来信憑されてきた単純すぎる確率前史を塗り替える。

■確率概念の淵源として、これまで軽視されていた法理論やスコラ学の役割も本書は丁寧に掬い上げている。また、リスク評価と保険のルーツを掘り起こす第10章「射倖契約」や、数学的確率が産声をあげる場にクローズアップする第11章「サイコロ」の内容は、今後どのような視座から確率史を語る場合にも外せない起点となるだろう。

■法理論の分野で証拠の計量法を考え抜いたバルドゥス(2章)、時代に300年先んじて「相対頻度に基づく蓋然性」のアイデアを着想していたオレーム(6章)、アリストテレス的世界像全体の蓋然性の低さを論証したオートレクール(8章)をはじめ、著者はパスカル以前に蓋然性をめぐって非凡な洞察がなされた事例を数々見出している。この一巻は、タルムードからいかさま賭博の指南書に至るまでの幅広いテクストに賢哲たちの苦闘の跡をたどり、彼らの推論術と叡智にふれる旅でもあるのだ。

第1章 古代の証明法
エジプトとメソポタミア/タルムード/ローマ法――証明と推定/インドの法

第2章 中世の証拠法――嫌疑、半証拠、審問
暗黒時代の神判/グレゴリウス改革/註釈学派の発明――半証拠/カノン法における推定/証拠の等級と拷問/後期註釈学派 バルトルスとバルドゥス――理論の完成/異端審問/東方の法

第3章 ルネサンスの法
ヘンリー8世の結婚無効化問題/テューダー朝の反逆罪裁判/大陸法――推定のあつかい/魔女審問/イングランドの法理論と理性的人間(リーズナブル・マン)

第4章 疑う良心・道徳的確実性
悔悛と疑い/蓋然主義の教義/スアレス――陰性の疑いと陽性の疑い/グロティウス、シロン、国家の道徳性/ホッブズと攻撃のリスク/恥知らずな弛緩主義/イングランドの良心例学は中道を行く/フアン・カラムエル――弛緩主義のプリンス/パスカルの『田舎の友への手紙』

第5章 弁論術、論理学、理論
古代ギリシアの蓋然性の語彙/説得術を売るソフィストたち/アリストテレスの『弁論術』と論理学/『アレクサンドロスに贈る弁論術』/古代ローマの弁論術――キケロとクィンティリアヌス/イスラムの論理学/スコラ学の弁証的三段論法/日常言語のなかの蓋然性/人文主義者の弁論術/後期スコラ学の論理学

第6章 ハードサイエンス
観測と理論/アリストテレスの偶然排除論法/観測結果を平均した古代ギリシアの天文学/理論の単純さ/ニコル・オレームと相対頻度/コペルニクス/ケプラー――観測結果の調和/ガリレオ――コペルニクス仮説の蓋然性について

第7章 ソフトサイエンスと歴史学
『人相学』/占いと占星術/医学の経験学派と薬効試験/タルムードとマイモニデス――多数派原理/土着の平均法と品質管理/生物学の実験/歴史書の権威/文書の真贋/ヴァッラと「コンスタンティヌスの寄進状」/カノと真の歴史のしるし

第8章 哲学――行為と帰納
カルネアデスの緩和懐疑主義/エピクロス派――しるしに基づく推理/帰納懐疑論とアヴィケンナの回答/トマス・アクィナスの傾向性理論/スコトゥスとオッカム――帰納について/オートレクールのニコラ/西洋の衰退/ベーコンとデカルト――確実性か? 道徳的確実性か?/イエズス会とホッブズ――帰納について/パスカルの演繹主義的な科学哲学

第9章 宗教――神の法、自然の法
デザイン論証/教父たち/啓示による帰納懐疑論/ソールズベリのジョン/マイモニデスの創世観/自然法則は必然か?/キリスト教の適理性/パスカルの賭け

第10章 射倖契約──保険、年金、賭博
危険の値段/疑有要求――ユダヤ法/オリヴィ――徴利と将来の利得/終身年金に値段をつける/公債への投機/保険料率/ルネサンスの賭博と投機/くじ引きと富くじ/商業と良心例学者

第11章 サイコロ
古代の偶然ゲーム/中世の写本――中断されたゲームについて/カルダーノ/賭博師・良心例学者/ガリレオの小論文/ド・メレとロベルヴァル/フェルマーとパスカルの往復書簡/ホイヘンスの『偶然ゲームにおける計算』/カラムエル

第12章 結論
記号未満の蓋然性、記号への移行/蓋然性の種類とそれらの発見段階/確率論はなぜもっと早く現れなかったのか/2つのパラレル・ヒストリー/アリストテレスの影響とスコラ学者たちの貢献/思想史における法の位置/結論と教訓

エピローグ 非定量的蓋然性のサバイバル
ポール・ロワイヤル論理学/ライプニッツの蓋然性の論理学/現在まで

その悩み、
哲学者がすでに答えを出しています

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

小林昌平 著
2018年4月27日 発売中
文響社

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「将来が不安」「お金がほしい」「死ぬのが怖い」
これらの現代人の悩みははるか昔から私たちを苦しめていた人類共通の悩みです。

であるならば、哲学者や思想家と呼ばれる、思考そのものを生業とする人たちが、これらの悩みに答えを出しているはずです。

平易な言葉で哲学を学べて、あなたの悩みが解決します。

■仕事
「将来、食べていけるか不安」⇒アリストテレスが答えを出しています。
「忙しい。時間がない」⇒アンリ・ベルクソンが答えを出しています。
「お金持ちになりたい」⇒マックス・ウェーバーが答えを出しています。
「やりたいことはあるが、行動に移す勇気がない」⇒ルネ・デカルトが答えを出しています。
「会社を辞めたいが辞められない」⇒ジル・ドゥルーズが答えを出しています。

■自意識・劣等感
「緊張してしまう」⇒ゴータマ・シッダールタ(ブッダ)が答えを出しています。
「自分の顔が醜い」⇒ジャン= ポール・サルトルが答えを出しています。
「思い出したくない過去をフラッシュバックする」⇒フリードリヒ・ニーチェが答えを出しています。
「自分を他人と比べて落ちこんでしまう」⇒ミハイ・チクセントミハイが答えを出しています。
「他人から認められたい。チヤホヤされたい」⇒ジャック・ラカンが答えを出しています。
「ダイエットが続かない」⇒ ジョン・スチュアート・ミルが答えを出しています。
「常に漠然とした不安に襲われている」⇒トマス・ホッブズが答えを出しています。
「人の目が気になる」⇒ミシェル・フーコーが答えを出しています。

■人間関係
「友人から下に見られている」⇒アルフレッド・アドラーが答えを出しています。
「嫌いな上司がいる。上司とうまくいっていない」⇒バールーフ・デ・スピノザが答えを出しています。
「家族が憎い」⇒ハンナ・アーレントが答えを出しています。

■恋愛・結婚
「恋人や妻(夫)とけんかが絶えない」⇒ゲオルク・W・F・ヘーゲルが答えを出しています。
「不倫がやめられない」⇒イマヌエル・カントと親鸞が答えを出しています。
「大切な人を失った」⇒ジークムント・フロイトが答えを出しています。

■人生
「やりたいことがない。毎日が楽しくない」⇒道元が答えを出しています。
「人生の選択に迫られている」⇒ダニエル・カーネマンが答えを出しています。
「夜、孤独を感じる」⇒アルトゥール・ショーペンハウアーが答えを出しています。

■死・病気
「死ぬのが怖い」⇒ソクラテスが答えを出しています。
「人生がつらい」⇒マルティン・ハイデガーが答えを出しています。
「重い病気にかかっている」⇒ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインが答えを出しています。

哲学ワールドの旅

哲学ワールドの旅

伊藤邦武 藤本忠 田中龍山 山口雅広 他 著・編集
2018年4月30日 発売中
晃洋書房

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紀伊國屋書店で見る⇒哲学ワールドの旅

哲学史から芸術や宗教まで現代文化について考えてみようと思う誰にとっても役立つよう哲学の基本について優しく教えるテキストブック

哲学って難しい?
現代のあらゆる問題について考えるのに哲学は必要不可欠な学問です。 この本は、言葉を暗記するだけでなく、自分で、そして皆で考え、悩み、「哲学的な考え方」を身につけるための入門書です。 哲学者たちとともに、思考の世界を渡り歩いてみませんか。

ホッブズの哲学体系

ホッブズの哲学体系

「生命の安全」と「平和主義」
ノルベルト・ボッビオ 著
田中浩、中村勝己、千葉伸明 翻訳
2018年4月25日 発売中
未来社

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16世紀の大思想家トマス・ホッブズの哲学の全貌を20世紀イタリアを代表する政治哲学者ボッビオが体系的に読解し、その現代性を提示する。ホッブズ哲学が根底にもつ平和主義と市民社会論の見地から代表作『リヴァイアサン』はもとより『市民論』なども高く評価する。数多くのホッブズ論のなかでも出色の論集。ボッビオ晩年の著作、待望の翻訳。

目次

第一章 自然法理論の概念モデル
第一節 モデルの諸原理
第二節 さまざまなテーマ
第三節 もうひとつのモデル
第四節 もうひとつのモデルの諸要素
第五節 自然法理論の概念モデルとブルジョア社会
第六節 家族と自然状態
第七節 自然法理論の概念モデル
第八節 ブルジョア家族
第九節 〔自然法理論〕への反対論
第一〇節 自然法の概念モデルの終焉

第二章 ホッブズの政治理論
一 諸著作
二 主要思想
三 方法論
四 人工的人間
五 自然状態
六 万人の万人にたいする戦争
七 正しい理性の指示
八 統一のための信約
九 主権は改変できない
一〇 主権は絶対的である
一一 市民法
一二 主権は分割できない
一三 教会と国家
一四 ホッブズとその批判者たち
一五 ホッブズ解釈

第三章 『市民論』入門
補論 『哲学者と法学徒との対話――イングランドのコモン・ローをめぐる――』入門
第四章 ホッブズの政治哲学における自然法と市民法
第五章 ホッブズと自然法論
第六章 ホッブズと部分社会
第七章 終りにあたって
補論 『ある博学なひとへの手紙という形をとって本人が書いた、マームズベリのトマス・ホッブズの評判、忠誠心、行状、宗教にかんする考察』
ホッブズ研究小史
一 ホッブズについての批判的研究史の起源と初期の頃の研究の発展
二 この三〇年間におけるホッブズをめぐる論争の諸テーマ
ホッブズについての三冊の本
解説 ボッビオのホッブズ論
訳者あとがき

著者:ノルベルト・ボッビオ
イタリアの思想家、法哲学者、政治思想史家。1935年から79年にかけてカメリーノ大学、シエーナ大学、パードヴァ大学、トリーノ大学で法哲学や政治哲学の教授を歴任し、『法の一般理論にかんする研究』(1955年)、『法体系の理論』(1960年)、『自然法思想と法実証主義』(1965年)、その他多数の法哲学関係の著作を発表している。また、『ホッブズからマルクスへ』(1965年)、『ヘーゲル研究――法、市民社会、国家』、『トマス・ホッブズ』(1989年)などの数多くの思想史研究がある。

本質がわかる哲学的思考

本質がわかる哲学的思考

平原 卓 著
2018年4月19日 発売中
ベストセラーズ

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紀伊國屋書店で見る⇒本質がわかる哲学的思考

哲学入門の次はコレを読め!知識だけじゃない哲学的思考を身につける。プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル、ニーチェ、ヴィトゲンシュタイン、フッサール―古今の哲学者たちはいかに考えたか。

プラトンからフッサール、ウィトゲンシュタインまで。古代から近現代へと哲学の変遷をたどることによって、ただの知識だけではなく、哲学を実際に活用するための哲学的思考を身につける。

序章 哲学の方法 より深く考えるために
第一章 本質の哲学 「対話」という方法
第二章 道徳と良心 自由と善をつなぐもの
第三章 共通了解 言葉と可能性

科学と宗教 対立と融和のゆくえ

科学と宗教 対立と融和のゆくえ

金子務 監修
日本科学協会 編
2018年4月18日 発売中
中央公論新社

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AI(人工知能)の急進展により、科学と宗教の関係は新たな局面を迎えている。両者の「対立と融和」の歴史を辿り、未来を展望するための11の視座。

序 科学と宗教の交錯 金子務
第1部
第1章 世界宗教と科学 伊東俊太郎第2章 キリスト教以前の科学と宗教 山口義久
第3章 ガリレオ裁判の真実 田中一郎
第4章 人類文明史の再構築から 嶋田義仁
第5章 イスラームと科学技術 三村太郎
第2部
第6章 宗教と科学の融和と拒絶 正木晃
第7章 原始仏教における知と信 植木雅俊
第8章 脳と心と無意識 前野隆司
第9章 鈴木大拙・折口信夫・宮沢賢治 安藤礼二
第10章 日本文化における知と技と信 荒川紘
第11章 内村鑑三による科学とキリスト教

感情の哲学 分析哲学と現象学

感情の哲学 分析哲学と現象学

西村 清和 著
2018年4月13日発売中
勁草書房

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第1章 感情の認知理論
第2章 命題的態度の現象学
第3章 感情のトポグラフィー
第4章 感情の義務論
第5章 道徳の情操主義
第6章 合理的利他主義と感情
第7章 芸術と感情

客観的な合理性を追求する分析哲学が個人的で現象学的な感情経験をあつかうときには、どのような問題が生じるのか。またそれはいかにして解決されうるのか。分析哲学と現象学が切り結ぶ地点に立って、あらためて感情の原理論の構築を目指す。

英米哲学入門 ちくま新書

英米哲学入門 ちくま新書

「である」と「べき」の交差する世界
一ノ瀬 正樹 著
2018年4月5日発売中です。
筑摩書房

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私が生まれる前にも世界は本当に存在していたのか? ものごとには原因と結果があるという確信は、実は思い込みにすぎないのではないか? この世界の当たり前のありようを疑い、立ち止まって問うてみること。それこそが哲学の入口であり核心である。ロック、バークリ、ヒューム、ラッセル、ウィトゲンシュタイン……「経験」や「言語」を足場に考え抜いた哲学者たちの議論を糸口に、素朴にして深遠な哲学の根本問題へといざなう。事実(である)と規範(べき)が織りなす世界の謎を読者とともに思考する、笑いあり涙ありの入門講義。

指示と言語 (プリミエ・コレクション)

指示と言語

黒澤 雅惠 著
2018年3月30日 発売中
京都大学学術出版会

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現代哲学の言語理論で論争の対象となった問題、“固有名は豊富な意味内容を保持するか否か”をめぐってぶつかり合う記述主義と因果説を再検討する。

第一章 記述主義の基本的な枠組み
はじめに
第一節 ゴットロープ・フレーゲ
1.フレーゲの企図
2.フレーゲによる指示の枠組み
第二節 ジョン・サール
1.サールの議論
2.サールによる指示の一般論
第三節 フレーゲとサール

第二章 記述主義による固有名論―クラスター説
はじめに
第一節 固有名がなぜ問題になるのか
第二節 サールの分析
第三節 問題の解消

第三章 記述主義への批判―指示の因果説
はじめに
第一節 ドネランによる議論
1.確定記述の二用法
(1)固有名の指示への批判/(2)歴史的説明説
2.少考―サールとドネランの見解の差異―曖昧さについて
第二節 クリプキによる見取り図
1.固有名の指示
2.自然種名の指示
第三節 ヒラリー・パトナムによる「双子地球」と実在
1.双子地球と言語的分業
2.水がH2Oであることの論理的必然性
3.実在論と非実在論
4.少考―記述の性質について
おわりに

第四章 因果説への反論―サール
はじめに
第一節 志向性―言語行為論からの発展
第二節 ドネランへの反論
1.確定記述の二用法の区別に対して
2.歴史的説明説に対して
第三節 クリプキへの反論
1.総論
2.反例への応答
3.固定性(rigidity)について
おわりに
補論 マッカイとドネランの応酬より
はじめに
1.マッカイとドネラン
2.応酬より

第五章 指示対象再考―ローティとハンソン
はじめに
第一節 「指示対象」の存在
第二節 「存在」の検討
第三節 「見ること」の検討
おわりに

終 章
はじめに
第一節 本章までのふりかえり
第二節 関連する諸問題
1.「保証された主張可能性」の可能性
2.信念の性質
おわりに

ジョルジュ・バタイユ 行動の論理と文学

ジョルジュ・バタイユ 行動の論理と文学

石川学 著
2018年3月30日発売中
東京大学出版会

緊迫の20世紀を生きたジョルジュ・バタイユの思想を,「行動」と「文学」という視点から捉え直す.彼の積極的な政治活動を支えた精緻な「行動の論理」とは.第二次世界大戦を経て変化していく思索の跡を著作の丹念な読解を通してたどり,政治,文学,学知が密接に結びついたその思想の全体像を明らかにする

・第7回東京大学南原繁記念出版賞受賞作

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序 論

第一章 武器としての論理
第一節 「逆転」への序章――『ドキュマン』誌時代の反観念主義
第二節 『社会批評』誌の時代(1)――「ヘーゲル弁証法の基礎の批判」
第三節 『社会批評』誌の時代(2)――全体主義と対決するための理論構築の試み
第四節 「コントル=アタック」と「超=ファシズム」
第五節  空間から時間へ――雑誌『アセファル』におけるファシズム論の新展開
第六節 「社会学研究会」の活動(1)――社会学の歴史的意味
第七節 「社会学研究会」の活動(2)――「悲劇の帝国」の建設に向けて

第二章 防具としての論理
第一節 戦争と神経症――第二次世界大戦後の思索へのイントロダクション
第二節 精神分析学への不満
第三節 社会学から無神学へ
第四節 哲学から科学へ――実存主義と経済学
第五節 世界戦争と自己意識――全般経済学の実践

第三章 文学と無力への意志
第一節 経験の語りと詩(1)――ふたつの供犠をめぐって
第二節 経験の語りと詩(2)――それぞれの無力に向けて
第三節 文学と無神学――その歴史的意味
第四節 権利の不在から死ぬ権利へ

結 論

新版 アリストテレス全集 第17巻

新版 アリストテレス全集 第17巻

政治学 家政論
アリストテレス 著
内山勝利、神崎繁、中畑正志、相澤康隆、瀬口昌久 編集・翻訳
2018年3月28日 発売中
岩波書店

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「すべての人のうちには、自然にもとづいて共同体への欲求がそなわっている。」しからば、最も善い支配とはいかなるものであり何がそれを可能にするか。国家(ポリス)を作る社会的動物としての人間の諸相を分析し、あるべき国制を論じた『政治学』、家(オイコス)の在り方と国家の財政を論じた『家政論』(第三巻は初訳)を収める。

政治学  神崎 繁・相澤康隆・瀬口昌久 訳
家政論  瀬口昌久 訳

解 説
政治学
家政論

政治学関連地図
索 引

ヒューム 因果と自然

ヒューム 因果と自然

萬屋博喜 著
2018年3月16日発売中
勁草書房

ヒュームの因果論では、因果関係をめぐる意味論的考察、心理学的考察、認識論的考察の三つが複雑に交錯している。本書ではこの関係を整理して議論の構造を包括的に捉えることで、ヒュームが因果関係を理解するという人間の実践の相において因果関係を解明し、人間の自然本性に根差した科学的探究の論理を構築しようとしていたことを明らかにする。ヒュームの因果論は、正しく評価されてきただろうか?誤解や偏見を丁寧に解きほぐし、意味論的考察、心理学的考察、認識論的考察が複雑に交錯する議論の構造を包括的に捉えることで、綿密なテクスト読解によってその実像に迫る。

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第一章 合理性と帰納推論
1 帰納の問題と整合性問題
2 帰納推理と帰納推論
3 帰納推理と整合性問題
4 帰納推理の正当化
5 本章のまとめ

第二章 蓋然性と帰納推論
1 ヒュームによる蓋然性の種類の区別
2 蓋然性と確率
3 主観的ベイズ主義解釈
4 客観的ベイズ主義解釈
5 帰納推論の心理学的考察が意味するもの
6 帰納推論の正当化
7 本章のまとめ

第三章 因果性と意味理解
1 ニュー・ヒューム論争の発端
2 懐疑的実在論解釈
3 準実在論解釈
4 意味に関するヒュームの見解
5 準実在論解釈の再検討
6 本章のまとめ

第四章 必然性と精神の被決定性
1 問題設定
2 錯誤説解釈
3 表出説解釈
4 本章のまとめ

第五章 法則性と偶然的規則性
1 偶然的規則性の問題
2 ビーチャムとローゼンバーグの解釈
3 ギャレットの解釈
4 本章のまとめ

第六章 確実性と懐疑論
1 理性に関する懐疑論
2 探究に関する懐疑論
3 探究の「論理」と感情の「論理」
4 本章のまとめ

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