大学公開講座(哲学)の最新情報 2018年度

大学には昔から地域社会への貢献を目指し、公開講座の実施や大学施設の開放などに取り組んでいるところが少なくありません。しかし、公開講座という社会人向けの講義などは、本当に興味を強く持っている方や一部の人々にのみに知られているというように、あまり認知されることがないまま長い年月が経ってしまっていたように思います。

昨今、『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』のベストセラーから一般に注目があつまり、経済産業省の掲げる「人生100年時代の社会人基礎力」や首相官邸で開催された「人生100年時代構想会議」(2018年度で6回目)などで語られ進められている活動において、従来の「教育」や「学習」の捉え方に変革が求められてきております。

大学などの教育機関では平成18年に教育基本法第3条の改正に伴い、生涯学習・リカレント教育(生涯にわたって教育を継続的に循環させようという概念)というキーワードと共に、大学の公開講座の数も増え続けております。今後は多くの方に知っていただけますよう微力ながらではございますが、皆様の学習活動において、古書店ながら貢献していけたらと思っております。

こちらのページでは、大学で公開されている公開講座情報なかで「哲学・思想」に関連した講座をピックアップしご紹介しております。

言語の脳科学 ― 人間らしさとは何か ―

申し込み締切日 2018年11月8日
講座コード 330510
主催 早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)
講師 酒井邦嘉(東京大学教授)
開催日 11月10日(土)~12月 8日(土)
講座回数 4回
時間 10:30~12:00
受講料 11,664円
定員 24人
その他 入学金8,000円 ビジター価格13,413円
お問い合わせ先 早稲田大学エクステンションセンター
TEL:03-3208-2248

■講座概要
人工知能の進歩を迎えた今ほど、人間らしさの真の意味が問われている時代はないでしょう。本講座は、脳と言語の両面から、人間の本質について多角的にとらえ直します。特に、言語の持つ普遍的な文法に注目することで、人間らしさの基礎がどのような脳機能に支えられているかを明らかにします。その上で、人工知能の現状について正しく把握して、未来の科学技術や教育のあり方について考えてみましょう。

■目標
・脳 ― 心 ― 言語の階層性から、自然科学的な一元論を知る。
・言語がどのような意味で人間らしさの基礎となるのかを理解する。
・人工知能との対比を通して、人間らしさの本質について考える。

■講座スケジュール
第1回 2018/11/10(土) 脳 ― 心 ― 言語
第2回 2018/11/24(土) 普遍文法と言語獲得装置
第3回 2018/12/ 1(土) 文法処理の脳メカニズム
第4回 2018/12/ 8(土) 人工知能の挑戦

テキスト
『言語の脳科学 ― 脳はどのようにことばを生みだすか』(中公新書)
参考図書
『科学者という仕事 ― 独創性はどのように生まれるか』(中公新書)

ご受講に際して
教科書の第1・4・10・8章の順で各回の前に予習していただけると、より深く理解していただけます。また、講義中の質問を歓迎します。

早稲田大学エクステンションセンター 公開講座 講座詳細をご確認ください

さあ、哲学を始めよう ―近代思考の光と闇

申し込み締切日 2018年12月7日
講座コード 02
主催 自由学園明日館(東京都)
講師 岡本裕一朗(玉川大学教授)
開催日 12/8、1/12、2/9
講座回数 3回
時間 16:00~18:00
受講料 11,160円
定員 -
その他
お問い合わせ先 TEL:03-3971-7326

■講座概要
ナチスを逃れ、渡米したユダヤ人哲学者ホルクハイマーとアドルノは『啓蒙の弁証法』で人間の理性が形式化を招き、結果として人を束縛するとして近代を批判しました。今日ますます顕著となる形式、単純、効率、画一といった思考の功罪を考えましょう。答を模索し続けることこそ「哲学する」道かもしれません。

■講座スケジュール
①ホメロスのオデッセイヤが示す物語
②サドとカント/相反する両者が示すもの
③アメリカ文化産業/ハリウッドの示す「画一化した趣向」

さらに深く学びたい方にお勧めします。
『啓蒙の弁証法』M.ホルクハイマー、T.W.アドルノ著 徳永恂訳 岩波文庫1,425円

自由学園明日館 公開講座 講座詳細をご確認ください

宗教から見る日本文化 キリスト教と神道・仏教・儒教の国日本

申し込み締切日 2018年12月14日
講座コード 20182103
主催 清泉ラファエラ・アカデミア(東京都)
講師 岡野治子(元清泉女子大学教授)
開催日 9/29,10/13,11/10,11/24,12/8,12/15
講座回数 6回
時間 10:40~12:10
受講料 13,800円
定員 60人
その他 入会金3,000円
お問い合わせ先 清泉ラファエラ・アカデミアセンター
TEL:03-3447-5551

■講座概要
人間は意識せずとも、生活様式、価値観、倫理観、死生観等の形成に宗教文化の影響を受けています。神道、仏教、儒教を基盤として自己形成した日本人は、どこまで正確に異文化の人々の生き方を理解しているでしょうか。逆のケースで考えても同様です。折にふれて言われる「不思議な日本人」という外部評価をどう考えましょうか? キリスト教文化は、欧米文化・文明の受容度に応じて、日本にも深く根付いています。日常の社会生活で埋もれがちな「人間」という概念を軸に、キリスト教圏と日本の諸宗教における理解を比較してみましょう。

■講座スケジュール
9/29 宗教と差別の論理
10/13 宗教とジェンダー
11/10 諸宗教の徳としての愛・慈悲・仁
11/24 キリスト教の人権・(人間の)尊厳
12/8 日本文化における人権・(人間の)尊厳
12/15 今日、宗教はどの様な意味を持つか?

清泉ラファエラ・アカデミアセンター 公開講座 講座詳細をご確認ください

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