『Histoire De La Folie』（狂気の歴史）の著者であるミシェル・フーコーと、『Difficile Liberte』（困難な自由）の著者であるエマニュエル・レヴィナスの洋書を買取させていただきました。お客様からは、研究用として購入されたが、最近は使用頻度が減ってしまい、手放すことになったとのご要望をいただきました。書籍の状態は非常に良好で、希少価値の高い書籍であることから、適正な買取価格を提示させていただきました。お客様にも喜んでいただき、他合わせて112冊のお取引となりました。今後も、貴重な書籍を買取りさせていただきます。

フランスのポアティエで生まれたフーコーは、高校で哲学に興味を持ち、パリ大学で哲学と心理学の学位を取得しました。彼は文化外交官として海外で働いた後、フランスに戻り、最初の著書「狂気の歴史」を出版しました。彼は構造主義との関係を深め、自己開発した歴史学的手法「考古学」を開発しました。彼はコレージュ・ド・フランスの会員に選出され、人権侵害に反対し、刑罰制度の改革に取り組む左翼団体に参加しました。彼は「監獄の誕生」と「性の歴史」という著書を発表し、社会における権力の役割を強調する考古学的・系譜学的手法を開発しました。

フーコーにとって「狂気」というものは普遍的な病ではなく、ある特定の時代に成立した病であると述べています。そして、近代的なブルジョワ階級が支配的な階級として歴史に現れ、彼らの利害が社会を動かすようになって初めて、狂気が前面に出てきたと主張しています。それまで狂気は病気として認識されておらず、狂人は社会に融合して生きておりました。フーコーは、狂気が非理性として理性から排除され、社会の外に監禁されるようになったのは、きわめて新しい時代の出来事であると述べています。

エマニュエル・レヴィナスはリトアニアで生まれ、フランスのストラスブール大学で哲学を学び、フッサールとハイデガーの下で現象学を研究しました。彼は東方イスラエル師範学校長、ポワチエ、パリ・ナンテール、ソルボンヌ大学の哲学教授を務め、1995年に亡くなります。彼の著書には、『フッサール現象学における直観の理論』、『実存から実存者へ』、『全体性と無限』、『困難な自由』、『タルムード四講話』、『他者のユマニスム』、『固有名』、『存在するとは別の仕方であるいは存在することの彼方へ』、『倫理と無限』、『死と時間』があります。

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