新しい本だけでなく、希少価値のある古い本を買い取っています。

先日、お客様からジェームズ・ジョイスの『ユリシーズ』や、坂部恵の『モデルニテ・バロック』、ミシェル・セールの著作、ヤーコブソンの『詩学から言語学へ』、デリダの『思想家と建築』など他151冊を買取いたしました。

ジェームズ・ジョイスはアイルランド出身の作家で、20世紀で最も重要な作家の1人とされています。有名な小説『ユリシーズ』をはじめ、『ダブリン市民』や『若き芸術家の肖像』、『フィネガンズ・ウェイク』などの主要作品があります。ジョイスは青年期以降を国外で過ごしましたが、彼の小説の多くはアイルランドでの経験を基にしています。彼の作品には、ダブリンの家庭生活や学生時代のできごと、友人や敵といった人々が反映されています。英語圏で最もコスモポリタン的でありながら、最もローカルな作家という特異な位置を占めるとされています。

東大哲学科の出身である坂部恵は、カント、九鬼周造、和辻哲郎、ヴィトゲンシュタイン、メルロ＝ポンティなどの哲学者に言及しつつ、「もどき」という概念に常に注目していた変わった哲学者と噂されています。初期の著書『仮面の解釈学』では、パーソナルやパーソナリティに隠された仮面の意味を解き、後に『ペルソナの詩学』では、日本語の鮮やかな言及で「かたり・ふるまい・こころ」について言及しています。彼は「おもて」から見えない「ふかみ」に注目し、現代精神史序説である『モデルニテ・バロック』では、多重性と歪みを扱い、言葉の奥にひそむ霊性について考察しています。

ヤーコブソンは、ロシア出身の言語学者で、多くの大学で名誉教授を務めました。彼は言語学、詩学、芸術などの分野で構造分析の発展に多大な貢献をしました。研究の対象は音声学や音韻論をはじめとする一般言語学の分野、そしてスラヴ言語学、スラヴ文化史、スラヴ文学史、スラヴ民俗学、詩学、比較韻律学、比較印欧神話学、児童言語学、言語病理学、言語心理学、情報理論、記号論など、とても広範囲にわたります。

実際の買取価格は査定結果によって異なります。また、買取価格は時期や市場状況によって変動するため、ご了承ください。