浅田 彰 著
勁草書房

《知への漸進的横滑り》を開始するための準備運動の試み――千の否のあと大学の可能性を問う
1 目的としての知と手段としての知
2 宗教としての知と技術としての知
3 〈教養〉のジャングルの中へ
おわりに

I 構造主義/ポスト構造主義のパースペクティヴ

第一章 構造とその外部 あるいはEXCESの行方――構造主義の復習とポスト構造主義の予習のためのノート
1 ピュシス あるいは 生命の世界
2 カオス あるいは 錯乱せる自然
3 象徴秩序 恣意性・差異性・共時性
4 間奏曲
5 交換と《贈与の一撃》
6 象徴秩序とカオスの相互作用
7 《女》について
8 《近代》について
9 むすび あるいは はじまり

第二章 ダイアグラム――ヘーゲル/バタイユの呪縛から逃れ出るための
はじめに
1 構造
2 構造とその外部――弁証法的相互作用
3 機械・装置・テクスト――二元論からの脱出
おわりに

II 構造主義のリミットを超える――ラカンとラカン以後

第三章 ラカン 構造主義のリミットとしての
1 個と対
2 相互性と双数性
3 想像界と象徴界
4 構造とその外部
5 構造と力

第四章 コードなき時代の国家――ドゥルーズ=ガタリのテーマによるラフ・スケッチの試み
はじめに
1 コード化・超コード化・脱コード化
2 三段階図式と歴史
3 原国家と近代国家
4 エタとナシオン

第五章 クラインの壺 あるいはフロンティアの消滅
1 内と外――二元論の神話
2 クラインの壺――二元論の終焉
3 都市的なるものをめぐって

第六章 クラインの壺からリゾームへ――不幸な道化としての近代人の肖像・断章
1 ふたつの教室
2 近代の不幸な道化
3 砂漠へ

状態:C
1984年第18刷。帯付き。小口・見開きページに経年ヤケシミあり。書き込みなし。